不思議な六・身近な六・多様な六 |
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完全数の六 | ろく |
6は最初の完全数。 |
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六角形 | hexagon |
六つの線分で囲まれた多角形。 ヘキサグラム(正六角形)は完全のシンボル。 六角形をうたった日友靖子の詩「星少女」。 |
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六球連鎖の定理 | ろくきゅうれんさのていり | 「外球に内接し、互いに接する2つの球の周りを取り巻く球の連鎖数は常に6となる」という、 イギリスの化学者フレデリック・ソディが1937年に発表した定理。 1822年に日本の算額の問題として入澤新太郎博篤によって解かれている。 ソディの6球連鎖 - Wikipedia参照 |
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六次の隔たり | ろくじのへだたり Six Degrees of Separation |
六次の隔たりとは、スモール・ワールド現象ともいう。 人は自分の知り合いを6人以上介すと世界中の人々と間接的な知り合いになれる、という仮説。 この仮説は米国の社会心理学者スタンレー・ミルグラム(Stanley Milgram)が、 任意の人物に手紙を届けるのに何人の人を介せばよいのかを検証したもの。 ミルグラムは実験結果を示した論文『The small world problem』(1967年)で、 “平均5.5人が仲介によって手紙が届いた”ことを報告した。 この仮説を描いた最古の文学作品は、 ハンガリーの文学者フリジェシュ・カリンティの小説『鎖』(1929年)とされている。 「六次の隔たり」という名称は、劇作家ジョン・グエアの戯曲に由来する。 この戯曲は後に『私に近い6人の他人』(原題:Six Degrees of Separation)として映画化されている。 六次の隔たり - Wikipedia参照 |
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自然の中の六 | ||||
原子と鉱物 | ||||
原子番号6 | 炭素 carbon |
多様な分子をつくる骨格となり、ほかの元素と結びついて作る化合物の種類は約5,400万種にのぼる。 融点や昇華を起こす温度は全元素の中でもっとも高く、 炭素原子同士の共有結合は非常に堅牢であり、 自然物としてはもっとも硬いことで知られるダイヤモンドから、 もっとも柔らかい部類に入るグラファイトまで、幅広い形態や同素体を持つ。 炭素-炭素結合で有機物の基本骨格をつくり、 すべての生物の構成材料となる。 人体を構成する元素の約18%が炭素といわれている。 |
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炭素同素体 |
a. ダイヤモンド 立方晶系の結晶。産出量は少ないが産業的に利用可能な程度には豊富。 b. グラファイト(黒鉛、石墨) 六方晶系の結晶であり、炭素の結晶としてはもっとも一般的。 板状のグラフェンが多数重なった構造で、日常的なものとしては鉛筆の芯などに用いられる。 c. ロンズデーライト(六方晶ダイヤモンド) 六方晶系の結晶。隕石中にきわめて稀に見られる。 d, e, f. フラーレン 炭素原子からなるクラスターの総称。 図dはサッカーボール型のC60で「バックミンスター・フラーレン」と呼ばれる。 図eはC540で、図f はC70。 g. 無定形炭素 (a)と(b)の2種の構造が混在した状態(非晶質)。 木炭や活性炭などの一般的な炭は、これに不純物が含まれたものである。 h. カーボンナノチューブ グラフェンが円筒状に巻かれた構造のもの。 同じ重量の鋼鉄と比較すると、80倍の強度を持ちながら60度ほどの屈曲にも耐える弾力性を持つ。 |
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C6H6 | ベンゼン benzene |
ベンゼンは、分子式 C6H6、最も単純な芳香族炭化水素。 | ||
六方石 | 水晶=crystal |
六個の平面がある水晶の異称で、石英の無色透明の六方柱状結晶。 石英(quartz、クォーツ)は、二酸化ケイ素 (SiO₂) が結晶してできた鉱物。 六角柱状のきれいな自形結晶をなすことが多い。 中でも特に無色透明なものを水晶(rock crystal)と呼び、 古くは玻璃(はり)と呼ばれて珍重された。 |
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六出花 六花 |
りくしゅつか |
雪の結晶を六弁ある花に見立てた雪の異称。 雪の結晶が全て「雪印」ではないが、基本形は六角形。 なぜ六角形なのかの謎解きは下のリンクでどうぞ。 雪の結晶の美しさは多くの人の心を魅了します。 雪の結晶のなぞ 雪の結晶観察ノート 雪の結晶 写真 - Google 画像検索
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山 | ||||
六角牛山 | ろっこうしさん |
六角牛山は、岩手県遠野市と釜石市の境界にの北上山地にある標高1294.0メートルの山。 遠野小富士の異名を持ち、早池峰山、石上山と共に遠野三山として岩手の名山のひとつとして親しまれている。 柳田國男の遠野物語にも取り上げられている。 語源は六人の皇族が住んだ山という説、大きな牛の背のように見えるからという説、 アイヌ語の「山容の垂れ下がる山」という意味からきたという説などがある。 |
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生き物と六 | ||||
ハニカム構造 | honeycomb structure |
ハニカム構造とは、正六角形または正六角柱を隙間なく並べた構造のこと。 ハニカムとは英語で「蜂の巣」という意味であり、 多くの蜂の巣がこのような形をしていることから名付けられた。 昆虫類やカニの複眼は六角形の個眼で構成されたハニカム構造になっている。 また、人間の眼の角膜内皮も六角形をした角膜内皮細胞が 敷石状に規則的に配列されたハニカム構造をしている。 |
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亀 | 日本に産卵で訪れるアカウミガメは、日本を北太平洋で唯一の産卵場としており、 屋久島はアカウミガメが最も多く訪れる場所。 屋久島にはアカウミガメとアオウミガメが産卵のため上陸する。 アカウミガの主食は貝やカニなどの甲殻類。 かたい貝を割って中身を食べるので、ペンチのように丈夫な口。 アオウミガメの主食は海藻・海草。 ちぎり取るようにして食べるので、あごには細かいデコボコが多くある。 |
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亀甲模様 | 六角形の単体、または連続模様。 風水では、ギャンブル運・財運は、六白金星方位(北西)といい、 6という数字と大変相性がいい。 6は甲羅の六角形亀甲模様が蓄財につながると、華僑では吉祥の模様とされ、 亀の置物を室内で一番見える所に飾ったりする風習がある。 株式会社メイクワン・亀甲ストラップ参照 |
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亀甲の神紋 二重亀甲剣花菱 |
家紋のなかで亀甲紋は格別な扱いをされ、多くの神社の神紋とされている。 出雲大社の神紋は「二重亀甲剣花菱(にじゅうきつこうけんはなびし)」 厳島神社は「三つ亀甲に剣花菱」 櫛田神社は「三つ亀甲に五三桐」 亀甲の神紋は亀甲紋参照
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亀甲縛り |
元来米俵など、サイズが大きく重量のある荷物の縛り方だったが、 亀甲は吉祥文様でもあり、装飾的な意味で括られる場合もある。 江戸時代には、囚人を護送・謁見する際の縛り方にも用いられた。 現代では荷造り等の実用面よりも、 主にSMプレイにおける最も一般的な緊縛様式として用いられる。 女体緊縛・女縄は、「日本の縄による緊縛術」(Japanese Rope Bondage)として海外に紹介され、 日本的な端正かつ緻密な縄掛けによる猥褻な女縛りと女責めが、 世界中の緊縛愛好家たちに支持され愛用されている。 厳密には身体に這う縄が六角形になるものを亀甲縛りと呼び、 菱形になるものを菱縄縛りと呼ぶが、 完成した全体としての見た目が亀の甲を連想させるという観点から、 菱縄縛りも亀甲縛りに含める場合もある。 |
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麻 | 麻 |
麻は人類が栽培してきた最も古い植物のひとつとして1万年を超えるつきあいがある。 茎の皮の植物繊維は、麻繊維として麻紙や麻布、神道における具など様々に、 実は食用や生薬の麻子仁(マシニン)として、麻の実油は食用や燃料など、 成分を酩酊や医療大麻にと様々な形で用いられてきた。 大豆に匹敵する高い栄養価がある。 葉や花には向精神性のテトラヒドロカンナビノール (THC) が多く摂取すると陶酔する。 |
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麻の葉紋 | 麻紋は麻の葉を象ったもの。 六角形の幾何学文様で平安時代から仏像の装飾などに使われてきた柄。 後にこの模様が麻の葉に似ている事から、麻の葉柄として親しまれるようになった。 麻の葉は4ヶ月で4mにもなるほど成長が早く、真っ直ぐにグングン成長して行くため、 麻の葉柄には子供の健やかな成長の願いが込められ、 魔除けの意味もあって産着の柄として広く親しまれてきた。 正六角で、星型の線の連続文様が仏像・衣服などに用いられた。 抜き出した一単位文が、麻の葉に似ているので、麻の葉紋と呼ばれた。 徳川中期、正六角形の幾何学的模様を表紙にした「麻の葉表紙本」と呼ばれた読本が流行。 麻の葉の神紋は麻の葉紋参照
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竹の籠目 | 籠目 |
籠目とは、竹などで編んだ籠の網の目、 またはその連続した格子状の編組のことである。 籠目を模した連続文様は魔除けの効果があるといわれる。 |
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籠目紋 |
竹で編んだ籠の網目を紋章化したもの。 悪魔を駆除する信仰的な意味合いがあるという。
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人と暮らしの中の六 | ||||
文具 | 鉛筆軸 |
鉛筆軸の断面には円形、三角形、星型などいろいろあるが、 正六角形が最も一般的である。 その理由は、次のようなものである。 ➀鉛筆の先は3本の指をほぼ等間隔にして持つため、 断面が3の倍数角形や円以外だと、指が稜に当たってしまう。 ➁正六角形の鉛筆は、同じ量の木材から多く作ることができる。 円はそれに次ぐ(ただし、3の倍数に限らなければ、正方形が最も効率がいい。 ➂円形の鉛筆は、傾いた面に置くと転がってしまう。 日本の鉛筆メーカーが組織している日本鉛筆工業協同組合の加盟会社は34社。 鉛筆組合 組合員名簿 |
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部品 | 六角ナット Hexagon Nuts JIS B1181 |
機械などの組立に使用される締結部品の一つ。 中央にめねじ(雌ネジ)と呼ばれる開口部が切ってあり、 ボルトなどのねじ(雄ネジ)部品と組合わせて使用される。 一般には形状が六角柱をした六角ナットを指す。 |
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工具 | 六角レンチ 六角棒スパナ hex key アーレンキー |
正六角形の穴を持つボルトを固定、または緩めるための工具。 主に自転車、家具の金属部分などに使用する。 レンチとボルトの接触面積が大きいうえ、 ぴったり対応したサイズしか使用できないため、 ボルトが壊れにくく、大きな力をかけられる。 |
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衣料 | 六尺褌 ろくしゃくふんどし |
六尺褌の由来は鯨尺で六尺の長さ(約228cm)から呼ばれる。 股間を跨ぎ身体に巻き付けるように締める。 因みに、前袋を2重にする締め方は昔の漁師や船乗りなどが用いた締め方である。 古代の日本には六尺褌は存在しておらず、 六尺褌の下着としての歴史は江戸時代から明治時代末期頃までの間。 1872年(M5)12月8日に当時の東京府知事が違式詿違条例を発令し、 裸体または肌脱ぎになったり、股などを露わにすることが取り締まりの対象となり、 公衆の面前で表着として褌姿での外出は禁止されることになった。 |
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文学 | 六尺 | 六尺と言えば正岡子規 の「病牀六尺」。 こんぺいとう氏による「六尺」という詩集の一作「消える」は逸品。 |
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歌舞伎 | 六方 |
特別に大きく手を振り、足を力強く踏みしめながら歩く演技。 主に舞台から花道を通って引っ込むときに行われる。 六方では右手と右足というように同じ方向の手足を同時に動かして歩く。 飛び六方、狐六方、傾城六方、泳ぎ六方等がある。 参照:歌舞伎事典:六方|文化デジタルライブラリー |
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銭 | 六文銭 六道銭 |
1912年以前の中国、および1953年末以前の日本などで使われていた、 1文相当の銭貨が6つあるようすのこと。 日本における仏葬の副葬品である冥銭のこと。 六道銭ともいう。 三途の川の渡し賃とも、六道にそれぞれいる6体の地蔵菩薩に1文づつ渡すためとも、 六紋銭ともいう。 上記に由来する、日本の家紋「銭紋」の一種で六連銭(むつれんせん・ろくれんせん)ともいう。 真田氏の家紋(真田幸隆の旗印)は六文銭を表しており、「不惜身命」を意味する。 |
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体 | 六本指 | 多指症で指が六本ある方が数千人に一人存在。 ルイス・フロイスの「日本史」豊臣秀吉編には秀吉が親指二本の六本指だったと記されている。 また、1930年代、ヘミングウェイはフロリダのキーウェストで、 ねずみ取りが得意な六本指の「幸運の猫」を譲り受けたとのこと。 |
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心 | 第六感 | 五感以外の、一般常識としては存在しないと信じられているもの。 あるいは、科学的にはその存在が明らかにされていないもの。 つまり、超常現象、あるいは、いわゆる超能力の一種として一般に認識されるような感覚能力に基づく知覚能力を指す言葉 第六感 - Wikipedia参照。 『シックス・センス (The Sixth Sense)』 は、ブルース・ウィリスが登場する1999年のアメリカ映画。 |
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宗教と六 | ||||
六芒星 | ろくぼうせい |
六角星。籠目紋。麻の葉紋。 調和と安定が6の基本的な性質とされる。 「六芒星(ヘキサゴン)」は、人間関係の調和、恋人や夫婦円満、結婚運・家庭運アップ、 子供の成長守り、ビジネス上では事業の安定とリスク回避のお守りとして役立ちそうだ。 今週の開運ツボ 六角形、ヘキサゴン(Hexagon, Hexagram)参照。 |
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神社の六芒星 |
伊勢神宮 |
五十鈴川駅から伊勢神宮までの道の両側の何百個の全ての灯篭に六芒星が刻まれていた。 六芒星が刻まれた灯篭は、1955年に設立された「伊勢三宮奉賛献灯会」という任意団体が、 伊勢神宮に奉献することを目的として御幸道路と市道に三重県知事と伊勢市長の道路占用許可を得て建てたもの。 すでに団体は解散しており、地震で倒壊の恐れがあるため、平成19年伊勢市が撤去。 |
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寺の六芒星 | 鞍馬寺 |
京都の鞍馬寺には六芒星が二つある。 六芒星 三郷北高校M君-ウェブリブログ参照 六芒星の画像集-1ドル札-エリア51-京都府の府章-鞍馬寺 三郷北M君参照 鞍馬寺本殿金堂の本尊は毘沙門天、千手観世音、護法魔王尊。 三身を一体として「尊天」と称し「すべての生命の生かし存在させる宇宙エネルギー」であるとする。 毘沙門天を「光」の象徴にして「太陽の精霊」・千手観世音を「愛」の象徴にし、 「月輪の精霊」・魔王尊を「力」の象徴にして「大地(地球)の霊王」としている。 「尊天」のひとり、「護法魔王尊」(サナート・クマラ)とは、 650万年前金星から地球に降り立ったもので、 その体は通常の人間とは異なる元素から成り、 その年齢は16歳のまま、年をとることのない永遠の存在であるという。 |
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ヒンドゥー教の六芒星 | ヒンドゥー教の六芒星はタントラに発しており、男女両性の結合を表していた。 すなわち頂点が下に向かう下向きの▽は 原初における女性のイメージ(ヨーニ・ヤントラ)で宇宙の生成に先立つ存在だった。 やがて女神は自らの三角形のなかに「生命の火種」を宿し、 それが産み落とされ成長し男性になった。 男性は、頂点が上にくる上向きの三角形△であらわされ、 この男性は自分の母と結合し原初の両性具者となった。 この結合の印が六芒星で「大いなるヤントラ」と呼ばれていた。 大いなるヤントラ(六芒星)を擬人化したのがビンドゥ・マティ(母)で彼女は、 神話の中で聖娼と言われた。 このような性的意味を持つ六芒星のタントラのイメージから、 中世のカバラに繋がるユダヤ人の性崇拝体系や「契約の箱」の中に、 十戒の二枚の石版と一緒に二人の男女が六芒星の形で睦まじく抱擁している絵が 納められているらしいとのラビたちの伝承まで生まれた。 Hexagram(六芒星) - Occult a la carte参照。 |
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ユダヤ教の六芒星 | ダビデの星(ダビデのほし)は、ユダヤ教、あるいはユダヤ民族を象徴するしるし。 17世紀以降、六芒星はユダヤ人を表すマークとして使用されていた。 現在でもユダヤ人がルーツであるイスラエルでは、 青色の六芒星のマークが国旗として使用されている。 ハプスブルク朝のフェルディナント3世は、 民兵軍の武勲を嘉して各部隊のそれぞれに旗印を下賜した。 イエズス会に何か良い知恵はないか相談したところ 「ダビデ王は楯の紋所にみずからの名前の最初と最後の文字『D』を使ったに違いなく、 古いヘブライ文字でDの字はギリシャ文字『Δ』に似た三角形だから、 Davidのスペルの最初と最後の『D』の字二つを表す三角形を、 互いに組み合わせた形にしてはどうだろうか」というアイディアを得た。 こうして、ユダヤ民兵部隊に「ダビデの楯」をあしらった旗が下賜されることになった。 六芒星の形は特にユダヤ人に関係があるわけではなく、広く使われていた。 中世以来籠目の印は伝統的な「ビールの印」として知られていたとの説も。 |
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六白金星 | ろっぱくきんせい | 九星気学にある本命星のひとつ。 生まれ年が次の立春から翌年の節分までに生まれた者。 1958年(S33)1967年(S42)1976年(S51)1985年(S60) 1994年(H6)2003年(H15)2012年(H24) 金を意味するものに強いパワーを強く受けている本命星。 |
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仏教の六 | ||||
六大 六界 |
ろくだい ろっかい |
生きとし生けるものを構成する6種の要素。 すなわち地,水,火,風,空,識をいう。 また真言密教では、この6種の構成要素をすべての存在の本体と考え、 それぞれに象徴的な字音や色彩などをあてその教理を展開している。 |
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六合 | りくごう | 天地と四方。宇宙全体。 |
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六気 | ろっき | 天地間の六つの気。 陰・陽・風・雨・晦・明、または寒・暑・燥・湿・風・火。 |
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六道 | ろくどう | 衆生が善悪の業(ごう)によって住む六つの迷界。 地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天。 |
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六道四生 | ろくどうししょう | 六道における胎・卵・湿・化の四生。 衆生の生まれかわり流転している世界。 |
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六道輪廻 | ろくどうりんね | 六道の間を生まれ変わり死に変わりして、迷いの生を続けること。 |
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六道の辻 | ろくどうのつじ | 亡くなった方をここに運び、僧侶に引導を渡してもらい、 ここから先の東に向かって、鳥辺野で葬ったとのこと。 引導を渡して貰った場所が、まさしく、ここ「六道の辻」だったようです。 六道珍皇寺 鳥辺野の入口 とんでもとらべる京都編参照 |
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六喩 | ろくゆ | 諸行の無常を六種に比した喩え。 金剛般若経によれば夢・幻・泡・影・露・雷。 |
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六時 | ろくじ | インドで古来一年を六分した漸熱・盛熱・雨時・茂時・漸寒・盛寒の六つの季節。 一昼夜を六分した時刻、晨朝・日中・日没・初夜・中夜・後夜。 |
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六識 | ろくしき | 色・声・香・味・触・法の六境を知覚する眼識・耳識・舌識・身識・意識の総称。 |
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六根 | ろっこん | 六識を生じる六つの器官、眼・耳・鼻・舌・身・意のこと。 |
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六欲 | ろくよく | 凡夫が異性に対して有する六種の欲。 すなわち色欲・形貌欲・威儀姿態欲・語言音声欲・細滑欲・人相欲。 また、眼・耳・鼻・舌・身・意の六根に関する欲望。 |
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六欲天 | ろくよくてん | 六道の内、地獄から人間までは欲望に捉われた欲界で、 その上の天上界は上に行くほど欲を離れ、 物質的な色界・そして精神的な無色界(これを三界という)がある。 天の内、人間界に近い下部の六つの天は、 依然欲望に束縛される世界であるため六欲天という。 第一天は四大王衆天(しだいおうしゅてん) 持国天・増長天・広目天・多聞天(毘沙門天)の四天王がいる場所。 第二天は?利天(とうりてん、三十三天とも) 須弥山の頂上、閻浮提の上、8万由旬の処にある。帝釈天のいる場所。 第三天は夜摩天(やまてん、焔摩天=えんまてん、とも) 時に随って快楽を受くる世界。 第四天は兜率天(とそつてん、覩史多天=としたてん、とも) 須弥山の頂上、12由旬の処にある。 第五天は化楽天(けらくてん、楽変化天=らくへんげてん、とも) この天に住む者は、自己の対境(五境)を変化して娯楽の境とする。 第六天は他化自在天(たけじざいてん) 天界の最高位天魔波旬の住所。 この天に生まれたものは、他人の楽しみを、 自由に自らのものとすることができるという。 この天の男女は互いに相視るのみにて淫事を満足し得、 子を欲する時はその欲念に随って膝の上に化現するという。 初期仏教において天魔として名前を挙げられるマーラー・パーピーヤス(天魔波旬)は、 後にインド=イランから中央アジアの神、 マヘーシュヴァラ(大自在天、ヒンドゥー教の神シヴァと同一視されることも)と同一視されていることが多い。 |
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六塵 | ろくじん | 悟りの妨げとなる六種の世間の欲望。 ・色(しき=形あるもの) ・声(せい=耳で聴かれるもの) ・香(かおり) ・味(あじ) ・触(身体で触れて知覚するもの) ・法(ほう=一切の存在するもの) |
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六垢 | ろっく | 煩悩から生じた穢れたもの。 悩・害・恨・諂(へつらい)・誑(たぶらかし)・驕(おごり)。 |
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六蔽 | ろくへい | 清浄心をおおう六種の悪心。 ・慳貪(けんどん=けちで欲張り) ・破戒(はかい=戒めを破ること) ・瞋恚(しんい=自分に逆らうものを怒り恨むこと) ・懈怠(けたい=責任を果たさないこと) ・散乱(さんらん=心が乱れ定まらないこと) ・愚痴(ぐち=理非の区別がつかないこと) |
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六情 | ろくじょう | 喜・怒・哀・楽・愛・悪の六つの感情、六気。 |
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六穴 | ろっけつ | 人体にある六つの穴、口・眼・耳・鼻・肛門・陰部。 |
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六事 | りくじ | 慈・倹・勤・慎・誠・明の六つの徳。 |
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六徳 | りくとく | 六種の徳目。知・仁・聖・義・忠・和、 あるいは礼・仁・信・義・勇・知。 |
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六神通 | ろくじんつう | 仏・菩薩などが見える六種の神通力。 ・天眼(てんげん)通 ・天耳(てんに)通 ・他心(たしん)通 ・宿命(しゅくみょう)通 ・神足(じんそく)通 ・漏尽(ろじん)通。 |
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六度 六波羅蜜 |
ろくど ろくはらみつ |
悟りの境地に到達するために菩薩が修める六種の行。 ・布施(ふせ=人に施し恵むこと) ・持戒(じかい=戒めを堅く守ること) ・忍辱(にんにく=もろもろの侮辱、迫害を忍受して恨まないこと) ・精進(しょうじん=ひたすら仏道修業に励むこと) ・禅定(ぜんじょう=心を静めて一つの対象に集中する瞑想) ・智慧(ちえ=心理を明かにし,悟りを開く働き)。 |
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六地蔵 | ろくじぞう | 六道のそれぞれにいて衆生の苦患(くげん)を救い、 教化するという六種の地蔵菩薩。 ・地獄の檀陀(だんだ) ・餓鬼道の宝珠(ほうじゅ) ・畜生道の宝印(ほういん) ・阿修羅道の持地(じじ) ・人間道の除蓋障 ・天道の日光 |
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六観音 | ろくかんのん | 六道の世界に輪廻する衆生を済度する六種の観世音菩薩。 台蜜では ・聖観音 ・千手観音 ・馬頭観音 ・十一面観音 ・不空羂索観音(あるいは准胝観音) ・如意輪観音 |
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六斎日 | ろくさいにち | 仏教の思想に基づく斎日のひとつ。 この斎日は1ヶ月のうち8日・14日・15日・23日・29日・30日の6日。 律令制における令にもこの日は殺生を禁じる規定があり、 出家したものは布薩説戒を行い、 在家のものは八斎戒を守ることとなっていた。 |
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六斎念仏 | ろくさいねんぶつ | 平安時代中期の空也によって始められたと伝えられる踊念仏のひとつ。 中世に入り「南無阿弥陀仏」の念仏に複雑な節がつけられ、 鉦に太鼓が加わったお囃子となり、 六斎日に行われるようになったことから「六斎念仏」と呼ばれるようになった。 |
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六字陀羅尼 | ろくじだらに | 文殊菩薩の真言。闇婆計陀那摩(あんばけだなま) |
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六字の名号 | ろくじのみょうごう | 南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ) |
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六牙の白象 | ろくげのびゃくぞう |
釈尊の受胎の象徴。 母、摩耶夫人が六牙の白象を夢に観て懐妊したという。 普賢菩薩も六牙の白象に乗る。 |
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六角堂 | 屋久島六角堂建設計画中に巡った 京都や西日本各地の六角堂のご紹介は こちらからどうぞ ちんたらトロトロ六角堂巡り |
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