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N353 子どもの非行・事件 ― 2005年
紹介記事目録
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記事紹介の留意事項




































朝日
2005/12/16
No .N353a051216xxx
東京都/練馬区
都立高校1年生

15

シリーズ・特集;http://www.asahi.com/national/update/1216/TKY200512160312.html
見出し:
女児が男にナイフ突き付けられる 高校生が認める供述
メモ :
東京都練馬区で2005年12月15日、下校途中の小学6年の女児(12)が男にナイフを突き付けられる事件があり、区内在住の都立高1年の男子生徒(15)が住居侵入容疑で警視庁に現行犯逮捕されていたことがわかった。男子生徒は女児を脅したことを認めており、脅迫容疑でも調べている。

石神井署の調べでは、15日午後4時ごろ、区内のマンションのエレベーター付近で、女児が後からきた男にナイフを突き付けられ、「動くと刺すぞ」などと脅された。

女児はすきを見て逃げ出した。たまたま近くにいた警察官が男を見つけて追跡、約70メートル離れたアパートの敷地に隠れていたところを住居侵入の疑いで逮捕した。

調べに対し、男子生徒は「別の女児に触ったこともある」などと話しており、同署が裏付けを進めている。

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朝日
2005/11/30
No .N353a051130xxx
静岡・町田


16
中西新太郎、清永賢二
シリーズ・特集;
見出し:
二つの事件、16歳見えぬ心の動き
メモ :
静岡県の高1少女が毒物タリウムを母親に盛った事件から4週間、東京都町田市の高1少年が片思い相手の同級生を刺殺した事件から2週間がたった。相次いだ「16歳」の事件で、事実関係の解明は進むが、犯行までの心の動きは見えてこない。これまでに明らかになった事実からどう読み解くか。


■少女のタリウム事件

東京都内、16歳のある少女は、タリウム事件の報道を見て、インターネットで情報を集めた。加害少女が同い年なのが、気になったからだ。

「見つけられることは危険だが、自分が存在していることを確認するには、誰かに見つけられるしかない」。静岡の少女が書き込んだブログ(日記風の簡易型ホームページ)に、何となく共感できた。自身もブログにうつうつとした気持ちなど「ちょっと病んだ日常」を書いている。見知らぬだれかに読んで共感してほしい気持ちが、どこかにある。彼女もそうだったのではないかと思う。

「彼女はたまたま毒物という手段と出会ってしまったのかな」

首都圏の公立高校教諭は最近「母を刺してやろうと思った」とクラスの生徒に告白された。6年ほど前も、夜中に包丁を持って母の枕元まで行ったという生徒がいた。

町田の少年のように孤立気味になる子もいる。今回の2人と完全に重なる子はいないが、事件の要素を分解すると「殺意」「孤立」などに重なる子には思い当たる。「だから、二つとも別世界の事件とは感じない」

その生徒らと2人の違いは、卒業後の進路希望をはっきり持っていたり、友人や親、先生ら深く話せる相手がいたりで自制心が働いたこと。教諭は、そう考えている。

「他人との関係がうまくつくれないまま成長してきたとすれば、その過程に目を向ける必要がある」

若者の環境や内面に詳しい横浜市立大学の中西新太郎教授(社会学)は今回の事件について「情報が少なく、発言するには限界がある」としつつ、そう語った。

中西さんによると、現代の小中学生は友人というセーフティーネットを維持することに日々とても神経を使っている。「友達を失うことは、生きている土台が消えることに等しいからだ」

静岡の少女について、小学校高学年ごろから友達との関係が壊れ、かなり孤立した中で生きてきたのだろうと見る。

少女の高校の校長は「ほかの女生徒が働きかけても『私にかまわないで』という反応だったようだ」と話す。

これについて、中西さんは「私は一人でも大丈夫と心の中で決め、それをよりどころにして生きてきたのだろう。一方で安心感を得られる場としてネット世界に居場所をつくった」と考える。孤立した中で、自分の生に対する肯定的な見方は消え、他人の命を奪う行為へのハードルも低くなる。「動機は本人も分からないだろう。身近だから実験の対象にした。加えて、自分の中にある母への親愛感を探したいと思った可能性もある


■町田・高1刺殺事件

町田の少年が語った殺害のきっかけは片思いにあったとみられる。同級生の顔を中心に50カ所も刺す凶行にしては、だれにでもあるような体験が背景にある。

「何十回も刺すのは、かえって力の弱い人が多い。典型は、女性が力の強い男性を必死に刺すケースです」。元科学警察研究所犯罪予防研究室長の清永賢二・日本女子大学教授は指摘する。凶器は被害者宅の包丁。ひと突きで致命傷を与えていないこと、凶器を用意していないので、初めから殺害目的で訪れたのか疑問を感じるという。

少年は中学時代に父と死別。弟や妹がいる。遅刻欠席はほとんどない。

家族の柱にならねば、良い子でなければとの思いが強く、つらさを表に出せない環境。だれかに依存したいとの思いが、少女への一方的な愛になった――と教授は読む。

同級生や高校、出身中の話では、少年は友人が少なかった。「ふつうの子は『渋谷へ夜遊びに行くか』などと満たされない思いを転化する。そういう選択肢を良くも悪くも広げてくれる交友関係、社会性の成長がないとガス抜きもできない」

少年は逮捕翌朝、警察官に「飯はまだですか」と聞いたという。

「これ以上がんばらなくていい、葛藤しなくていいとの解放感の表れでは。『まじめさの崩壊』が招いた事件に見える」

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町田 同級生刺殺

朝日
2005/11/12
No .N353a051112xxx-1
東京都/町田市
高校1年

16

シリーズ・特集;http://www.asahi.com/national/update/1111/TKY200511110336.html
見出し:
同学年の16歳男子生徒を逮捕 東京・町田の高1刺殺
メモ :
東京都町田市の都立高校1年の女子生徒(15)が自宅で殺害された事件で、警視庁は2005年11月11日、同じ高校に通う同学年の男子生徒(16)の事情聴取を始めた。殺害を認めたため、12日未明、殺人容疑で逮捕した。女子生徒に好意を抱いていたといい、同庁で動機を調べている。

町田署捜査本部の調べでは、男子生徒は10日夕、町田市本町田の団地で、古山優亜さんの首や頭などを持ってきた刃物で切りつけ、殺害した疑い。犯行後、男子生徒は手にけがを負っていた。

男子生徒は女子生徒と同じ中学の出身で、高校ではクラスは別だった。

事件発覚前日の10日午後5時台から6時台にかけ、同じ団地に住む住人が、女子生徒の家から「キャー」という悲鳴や室内で争うような物音を聞いていた。母親(39)はこの約1〜2時間前に出勤したといい、捜査本部は女子生徒が1人になった直後に事件に巻き込まれたとみていた。

遺体は翌11日午前5時半ごろ、仕事から帰宅した母親が6畳の居間で発見した。玄関は施錠されていて、部屋は争ったように物が散乱しており、隣室のダイニングや団地の階段にも血痕があった。前日朝に母親が携帯電話の使用料として渡していた現金数万円は、そのまま残っていた。

こうした状況から、捜査本部は金銭目的の犯行ではないと判断。女子生徒の交友関係などを中心に捜査を進めていたところ、手にけがをしていた男子生徒が浮上した。

また、女子生徒は11月2日夕、自宅の鍵や生徒手帳、財布、キャッシュカードなどが入ったバッグを高校内で盗まれていた。盗難を学校に届け出ており、母親には「知らない人が入ってきたらどうしよう」などと不安を漏らしていたという。

警視庁は、男子生徒が、女子生徒のバッグを盗んだうえ、自宅の鍵を使って自宅に侵入した可能性もあるとみて、男子生徒から詳しい事情を聴いている。

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朝日
2005/11/12
No .N353a051112xxx-2
東京都/町田市
高校1年

16

シリーズ・特集;http://www.asahi.com/national/update/1112/TKY200511110435.html
見出し:
「まじめな生徒なぜ」 校長「混乱している」 高1刺殺
メモ :
女子生徒に好意を寄せていたという男子生徒がなぜ――。東京都町田市に住む都立高1年の女子生徒(15)が自宅で刺殺された事件は、同じ高校に通う男子生徒が容疑を認め、逮捕された。「クラブ活動に熱心でまじめな生徒だった」。学校関係者は言葉を失った。

殺害された古山優亜さんが通っていた町田市の都立高校の校長は2005年11月12日午前1時前、高校に急きょ駆けつけて取材に応じ、「大変残念なことだ。問題の男子生徒はまじめに学業に取り組んでおり、何でこんなことになったのか混乱している」と話した。

校長の元には同日午前0時すぎ、町田署から「1年生の生徒を逮捕する予定だ」と連絡があったという。優亜さんとはクラスメートではないが、同じ中学校の出身で2人は顔見知りだったという。

校長によると、男子生徒は11日朝は母親に付き添われて登校。制服の上着を着ておらず、手にけがをして包帯をしていたという。男子生徒は担任に「なぜ手をけがしたのか」と聞かれると、「自転車で転んだ」と説明したという。母親は担任に「自転車で転んだ際に制服が傷み、クリーニングに出した」と説明したという。

その後、6時間目の授業中に警察から事情聴取の要請があったという。

男子生徒はワンダーフォーゲル部に所属。校長は「汗をかきながら先生と山に登るまじめな生徒という印象だった」と話している。

校長は、男子生徒の様子について冷静に説明をしていたが、時おり言葉を詰まらせた。

    ◇

「女子生徒に片思いをしている男子がいる」

「手にけがをしている生徒がいる」

事件発覚後、警視庁の町田署捜査本部には、同級生による犯行をうかがわせる情報が少しずつ集まっていた。

捜査本部が女子生徒の同級生らから事情を聴いたところ、多くの生徒が、特定の男子生徒の名前を口にしたという。

一方、事件発覚の9日前の11月2日、女子生徒は、学校で自宅の鍵やキャッシュカードが入ったバッグを盗まれていた。キャッシュカードは7日になって女子生徒の自宅近くで拾ったとして、通りがかりの男性が市内の銀行支店に届けていたが、バッグや生徒手帳は見つからなかったという。

バッグが盗まれたのは、校内の中庭で、目を離した10分ほどの犯行で、他の生徒のバッグは手つかずだったという。捜査本部はこの盗難事件も、女子生徒を特定して狙った疑いがあると見て調べている。

東京都の中村正彦教育長は12日未明、「正確な状況が分からないので何も話しようがない。警察などからの連絡もない」と語った。都教育庁は、同未明まで職員が残って高校などから情報収集にあたった。

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朝日
2005/11/12
No .N353a051112xxx-3
東京都/町田市
高校1年

16

シリーズ・特集;http://www.asahi.com/national/update/1112/TKY200511120112.html
見出し:
逮捕の男子生徒「急に冷たくなった」と動機 高1刺殺
メモ :
東京都町田市で、都立高校1年の女子生徒(15)が自宅で殺害された事件で、警視庁は2005年11月12日未明、同じ高校に通う1年の男子生徒(16)を殺人容疑で逮捕した。男子生徒は「小中学校時代からの同級生なのに、高校に入って急に冷たくなったのでやりました」と話し、容疑を認めているという。同庁は交友関係のトラブルなどが原因とみて、殺害に至る詳しい経緯や動機の解明を急ぐ。

町田署捜査本部の調べでは、男子生徒は10日午後5時半ごろから6時半ごろにかけて、町田市本町田の住宅団地にある古山優亜さん方を訪れ、台所にあった包丁で古山さんの首や顔など約50カ所を切り付け、殺害した疑い。死因は失血死だった。

男子生徒は調べに対し、「玄関には鍵がかかっていなかったので入った」と供述しており、女子生徒方を訪問した直後の午後6時前後に襲ったとみられている。切り付けた際に手にけがを負っており、「夢中でやったから」とも話している。女子生徒の頭などには、殴られたような跡もあったという。包丁は「路上に捨てた」としているが、見つかっていない。

こうした経緯から、捜査本部は男子生徒が当初から女子生徒を殺害する目的で訪れたかどうか慎重に捜査を進めている。

男子生徒は制服のブレザーの前面に多量の返り血を浴びた状態で帰宅。母親には「自転車で転んだ」と説明し、病院で治療も受けていた。制服はその後、母親がクリーニングに出していたが捜査本部が押収している。

翌11日午前5時半ごろに女子生徒の母親(39)が遺体を発見した際には、玄関のドアは施錠されており、捜査本部は男子生徒が犯行後に持ち出した鍵で施錠した疑いがあるとみて調べている。

事件発覚の9日前に女子生徒が学校の中庭にある机に置いていて盗まれたバッグや中に入っていた自宅の鍵、生徒手帳はまだ見つかっておらず、捜査本部は引き続き、逮捕した男子生徒との関連を調べる。

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朝日
2005/11/12
No .N353a051112xxx-4
東京都/町田市
高校1年

16

シリーズ・特集;http://www.asahi.com/national/update/1112/TKY200511120201.html
見出し:
中学校長「2人の関係わからない」 東京町田の高1刺殺
メモ :
冷たくなったから。少年は殺害した理由をそう説明した。東京都町田市に住む都立高校1年の女子生徒が刺殺された事件で、同じ高校に通う同学年の男子生徒が逮捕された。互いの家が近く、同じ中学の出身だった。男子生徒はコンピューター関係の仕事に就く希望を持っていたという。

男子生徒は、殺害された古山優亜さん(15)について「小中学校時代から一緒だった」と話し、「高校になって冷たくなった」と感じていたという。警視庁の事情聴取には取り乱すことなく、淡々と応じているという。

男子生徒の知人の中学1年生(13)は「男子生徒と亡くなった女子生徒は幼なじみで、親しかった」と話している。同じ中学で1学年後輩の中学3年生(15)は「彼は団地の広場で1人で自転車に乗っていることが多く、亡くなった女子生徒が友人と一緒にいるのを遠巻きに見ているようなことがあった」と話す。

「学校生活で一番の思い出」。2人が通った中学の卒業文集で、男子生徒は京都や奈良を訪れた修学旅行の思い出をつづっている。体験学習の菓子作りに苦労したことや、大仏、金閣寺を見学したことを挙げ、「いい思い出になりました」と結んでいる。

中学校の校長によると、男子生徒は極めてまじめな性格で、教諭に反抗することもなかった。部活動には参加しておらず、休み時間は1人で過ごしていることが多く、女子生徒との交友関係は「よく分からない」という。

2人が通っていた都立高校の校長は、12日正午から会見を開き、「本校生徒が逮捕されたことは厳しく受け止め、心からおわびを申し上げる」と述べた。

校長によると、男子生徒はコンピューターが得意で、将来は機械システム関係の仕事に就くことを希望していた。12月にはコンピューター関係の資格試験を受ける予定だった。

入学以来、無遅刻無欠席で、担任からしかられるようなことはほとんどなかったという。

文化祭のお化け屋敷の出し物で、与えられた自分の役割を果たし、他の生徒が嫌がる掃除当番をきちんとこなす生徒だったという。授業にも真剣に取り組み、成績も悪くなかった。「学校としてはノーマークの生徒だった」という。

しかし担任らが、女子生徒と男子生徒とが言葉を交わしている場面を見たことはなく、女子生徒とその担任の会話の中でも、男子生徒の名前は一度も出てきたことはないという。

校長は、生徒のケアのために都教育委員会にカウンセラーの緊急派遣を要請したことを明らかにし、「生徒指導のあり方や気持ちの把握の仕方などを考えていきたい」と話した。

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朝日
2005/11/12
No .N353a051113xxx
東京都/町田市
高校1年

16

シリーズ・特集;http://www.asahi.com/national/update/1113/TKY200511120275.html
見出し:
逮捕の男子生徒、親しかった形跡なし 町田の高1殺害
メモ :
東京都町田市で都立高校1年の女子生徒(15)が刺殺された事件で、逮捕された同校1年の男子生徒(16)と女子生徒は中学、高校を通じてとりたてて親しくしていた形跡はないことがわかった。男子生徒は動機について女子生徒が冷たくなったと話しているが、警視庁は男子生徒が一方的に思いを募らせていたという見方を強めている。男子生徒が制服のまま凶器を持たずに女子生徒宅を訪ねている点にも着目し、殺害に至った経緯を調べている。

警視庁は2005年11月12日午前、男子生徒の自宅や高校を家宅捜索した。

男子生徒は逮捕された直後、「小中学校で同級生だったのに、高校に入って急に冷たくなったのでやった」と話した。

しかし、町田署捜査本部が2人の交友関係などを調べたところ、自宅が近く、幼なじみではあるものの、とりわけ親しかった時期は確認できなかった。

中学時代の知人らによると、以前は男子生徒と女子生徒が自宅近くで話している姿もみられた。しかし、最近は自転車に乗った男子生徒が、友人と一緒にいる女子生徒を遠巻きに眺めるなど、一方的に好意を寄せている様子だったという。

捜査本部は、女子生徒の母親が仕事で外出した直後に男子生徒が訪問した▽チャイムを鳴らさずに無断で家に入った▽女子生徒と長時間話し込んだ様子がない――などから、男子生徒が女子生徒に危害を加える機会をうかがっていた可能性もあるとみている。

その一方で男子生徒が刃物など凶器を事前に準備した様子はない。制服姿のままだったため、返り血を浴びた制服をクリーニングに出し、11日は私服で登校することを余儀なくされた。

「台所にあった包丁を使った」と話すなど、衝動的な犯行だったことをうかがわせる点も残り、捜査本部は男子生徒がどの時点で殺意を抱いたのか調べを進めている。

近所の人が聞いた悲鳴や物音などから、襲撃は午後6時ごろから約30分に及んだとみられ、室内のふすまには逃げ回る女子生徒を追って何度も切り付けたとみられる跡もあった。女子生徒の傷は約50カ所に及んでおり、捜査本部は少なくとも2人が争いになった時点の後は、男子生徒が強い殺意を持っていたことを裏付ける事実とみている。

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朝日
2005/11/14
No .N353a051114xxx-1
東京都/町田市
高校1年

16

シリーズ・特集;http://www.asahi.com/national/update/1114/TKY200511130166.html
見出し:
「つきまとわれ怖い」と友人に相談 町田・高1殺害事件
メモ :
東京都町田市で都立高校1年の女子生徒(15)が自宅で殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された同じ高校に通う1年の男子生徒(16)について、女子生徒が「つきまとわれているみたいで怖い」と友人に相談していたことが分かった。警視庁の調べに男子生徒は「急に冷たくなったので殺害した」と供述している。警視庁は男子生徒が一方的に女子生徒に思いを募らせた結果、こうした行動に嫌悪感を抱いた女子生徒とトラブルになった可能性もあるとみて調べている。

女子生徒の友人らによると、女子生徒は1カ月ほど前から、「男子生徒が団地の自転車置き場で自転車に乗ったまま待っているのが怖い。つきまとわれているようで嫌になる」などと話していたという。

男子生徒はふだん、自転車で通学していた。自転車置き場では頻繁に目撃され、制服姿だったという。学校帰りだったとみられる。

ほかにも男子生徒は、団地内の広場付近でも、1人で自転車に乗って女子生徒を遠巻きに眺めていた様子が目撃されている。

また、女子生徒は11月2日には学校の中庭で自宅の鍵などが入ったバッグを盗まれる被害に遭っており、捜査本部が男子生徒がかかわっていないか調べている。

逮捕後の調べに対し、男子生徒は「小中学校でも同級生だったのに、高校に入ってから冷たくなった」と供述。男子生徒の知人によると、男子生徒は弟にも「幼なじみなのに急に冷たくなった」と同様の不満を漏らしていたという。

一方で、2人が以前から取りたてて親密にしていた様子はなく、捜査本部が男子生徒と女子生徒の携帯電話を調べたところ、いずれの電話にも互いの電話番号やメールアドレスは登録されていなかった。

女子生徒の携帯電話は事件の2日前から料金未納で通話できない状態になっていたが、捜査本部がそれ以前の通話状況を調べたところ、男子生徒とやりとりした形跡はなかった。

    ◇    ◇

警視庁は13日、男子生徒を殺人容疑で東京地検八王子支部に送検した。男子生徒は、まだ見つかっていない凶器とされる包丁について、「団地のゴミ集積所に捨てた」と供述しており、捜査本部が発見を急いでいる。

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朝日
2005/11/14
No .N353a051114xxx-2
東京都/町田市
高校1年

16

シリーズ・特集;http://www.asahi.com/national/update/1114/TKY200511140148.html
見出し:
盗難バッグを発見、鍵は見つからず 町田・高1殺害
メモ :
東京都町田市で都立高校1年の女子生徒(15)が殺害された事件で、事件の8日前に高校で盗まれていたバッグが13日夕、女子生徒の自宅近くで見つかったことが分かった。財布や自宅の鍵などは見つかっておらず、警視庁は事件との関連を調べている。また逮捕された男子生徒(16)は「(事件当日)高校に入って女子生徒に無視されていると思い、腹が立って憎たらしくなった」と供述しているという。

町田署捜査本部の調べでは、バッグが見つかったのは女子生徒の自宅近くの小学校跡地で、周辺を捜索していた捜査員が見つけた。女子生徒は自宅の鍵や生徒手帳、キャッシュカードなどを入れていたとみられる。発見時には弁当箱やジャージーなどは残っていたが財布や鍵は入っていなかったという。

バッグが盗まれた11月2日は、同校の文化祭の準備期間中で、高校の中庭の机上に置いておいたところを盗まれたと、女子生徒が学校に届け出ていた。所持品のうち、キャッシュカードについては、数日後に女子生徒の小学校跡地近くで拾ったとする男性が町田市内の銀行の支店に届けていたが、バッグ自体は未発見だった。

一方、男子生徒は調べに対し、「(中学時代の)2005年1月、女子生徒に『受験がんばれ』と初めて声をかけられてから、気になる女の子だった」と供述を始めたという。

事件当日は「1人で帰宅中、学校の出来事などを思っているうち、女子生徒に無視されていることを思い出した。自分は何も悪いことをしていないのに、腹が立って憎たらしくなった」と殺害に至る経緯を説明しているという。

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朝日
2005/11/14
No .N353a051115xxx
東京都/町田市
高校1年

16

シリーズ・特集;http://www.asahi.com/national/update/1115/TKY200511140296.html
見出し:
刃物傷、女子生徒の顔に集中 町田の高1殺害
メモ :
東京都町田市で都立高校1年の女子生徒(15)が殺害された事件で、刃物で切りつけられた女子生徒の傷の多くが顔に集中していたことが分かった。殺人容疑で逮捕された同じ高校に通う1年の男子生徒(16)は「無視されているようで憎らしくなった」などと供述しており、警視庁は思いを募らせた男子生徒が衝動的な憎悪に駆り立てられた経緯を調べている。

町田署捜査本部の調べでは、男子生徒は下校途中に女子生徒宅を訪れ、台所にあった包丁で約30分にわたって女子生徒を切り付けて殺害したとされる。司法解剖の結果、女子生徒の傷は約50カ所に及び、攻撃を防ごうとして手などにできた浅い傷を除くと、ほとんどが顔付近に集中していた。致命傷になったのは、首の前部と左側を切られた2カ所の傷だった。

2人が争う物音を聞いた付近住民の話などから、男子生徒は30分以上にわたって室内を逃げ回る女子生徒をしつこく追いかけ、攻撃を加えたとみられる。捜査本部は男子生徒が高校入学後の女子生徒の態度に「冷たくされた」と感じ、一方的に憎しみを増幅させたとみている。

    ◇

殺害された女子生徒の通夜が14日午後6時から、町田市内の葬祭式場で営まれた。制服姿の同級生ら100人以上が警備員の誘導で足早に式場に入った。

また、2人が通う高校では同日朝、全校集会が開かれた。校長は「沈痛な思いだが、心静かに授業を受けるように」と話したという。動揺が激しく精神的ケアが必要な生徒については、東京都が派遣したカウンセラーが面談して対応に当たるという。

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朝日
2005/11/21
No .N353a051121xxx
東京都/町田市
高校1年

16

シリーズ・特集;http://www.asahi.com/national/update/1121/TKY200511210155.html
見出し:
女子高生のバッグ「自分が盗んだ」  男子生徒が供述
メモ :
東京都町田市で都立高校1年の女子生徒(当時15)が殺害された事件で、事件前に高校で盗まれた女子生徒のバッグについて、殺人容疑で逮捕された同じ高校に通う男子生徒(16)が「自分が盗んだ」と供述していることがわかった。女子生徒を殺害後、バッグに入っていた鍵を使って玄関を施錠したという。警視庁は、殺害の計画性についても調べている。

町田署捜査本部の調べでは、男子生徒は「いたずらのつもりで取った」と話しているという。バッグから財布と生徒手帳と鍵を抜き出したといい、「生徒手帳はバラバラに破って捨てた」としている。

男子生徒は「(殺害後)部屋を出る時、盗んだ鍵を使ってドアを施錠した」と供述しているという。部屋に入る際に使ったかどうかは明らかにしていない。

バッグは女子生徒が殺害される8日前の11月2日、高校で盗まれた。殺害事件後、女子生徒の自宅近くの小学校跡地でバッグや財布が放置されているのが見つかった。

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朝日
2005/11/21
No .N353a051124xxx-2
東京都/町田市
高校1年

16

シリーズ・特集;http://www.asahi.com/national/update/1121/TKY200511210274.html
見出し:
包丁と自宅の鍵、山林で発見 町田・女子高生殺害事件
メモ :
東京都町田市で都立高校1年の女子生徒(当時15)が自宅で殺害された事件で、警視庁は2005年11月21日、殺人容疑で逮捕した同じ高校1年の男子生徒(16)の供述に基づき、凶器とみられる血の付いた包丁や女子生徒宅の鍵などを殺害現場から約1.3キロ離れた山林で発見した。包丁と一緒に軍手などが見つかったことから、同庁は事件が計画的だった疑いもあるとみている。

町田署捜査本部の調べでは、包丁はいずれも多量の血が付いたワイシャツや軍手、靴下などとともに二つの袋に分けて入れられ、寺院近くの山林に放置された廃車の下に隠してあったという。

男子生徒は逮捕直後、包丁について「(女子生徒の自宅のある)団地のゴミ集積所に捨てた」と話していた。後に「犯行後にビニール袋に入れて捨てた」と供述を変えたため、捜査本部は男子生徒を同行して捜索。21日昼になって発見したという。

見つかった鍵について、男子生徒は「11月2日に盗んだバッグに入っていた」と話し、「女子生徒宅を出るときにこの鍵で施錠した」と供述しているという。

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朝日
2005/11/24
No .N353a051124xxx
東京都/町田市
高校1年

16

シリーズ・特集;http://www.asahi.com/national/update/1124/TKY200511240183.html
見出し:
「ノックしたら開けてくれた」 高1殺害容疑の生徒供述
メモ :
東京都町田市で都立高校1年の女子生徒(当時15)が殺害された事件で、逮捕された同じ高校1年の男子生徒(16)が、「玄関をノックしたら女子生徒が開けてくれた」と供述していることが分かった。警視庁は、男子生徒が室内に入った後、2人の間で何らかの口論があった可能性が高いとみて調べている。

町田署捜査本部の調べでは、男子生徒は下校途中に女子生徒宅を訪れ、台所にあった包丁で殺害したとされる。男子生徒は当初、「鍵が開いていたので室内に入った。侵入後、居間にいた女子生徒を刺した」などと話していたが、その後の調べに「玄関のドアをノックしたら、女子生徒が開けてくれたので中に入った」との供述を始めたという。

男子生徒は事前に女子生徒のバッグを盗んだ際に鍵を入手していた。これについて「殺害後、持っていた鍵で玄関を施錠しようとしたが、鍵を落としてしまった。室内を見回したら居間のテーブルに別の鍵があったので、それで施錠した」と供述。捜査本部が調べたところ、玄関付近のすき間に当初盗まれた鍵が落ちていたという。

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朝日
2005/11/25
No .N353a051125xxx
東京都/町田市
高校1年

16

シリーズ・特集;
見出し:
「無視されたので切り付けた」 高1殺害容疑の生徒供述
メモ :
東京都町田市で都立高校1年の女子生徒(当時15)が自宅で殺害された事件で、逮捕された同じ高校1年の男子生徒(16)が、警視庁の調べに対し、「家を訪ねて『彼氏がいるだろう』と尋ねたが無視されたので切り付けた」と供述していることが分かった。同庁は、男子生徒が一方的に思いを募らせて自宅に押しかけたが相手にされず、殺害したとみて動機をさらに調べている。

町田署捜査本部の調べでは、男子生徒は10日午後6時前、女子生徒宅のドアをノックしたところ女子生徒がドアを開けたため、玄関先で詰問。女子生徒が答えずに居間に戻ったため家に上がり込み、台所にしまってあった包丁を取り出して居間にいた女子生徒を約30分間にわたって追い回し、数十カ所を切り付けて殺害したという。

捜査本部は、2人がとりわけ親しい間柄でなかったことから、男子生徒の思い込みが殺害に至ったとみている。

男子生徒はこれまでの調べに「学校から帰る途中、思いにふけっていて、女子生徒に無視されていることを思い出し憎たらしくなった」などと供述していた。犯行直前のやりとりについて聴かれると黙り込むことが多かったという。

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朝日
2005/12/21
No .N353a051221xxx
東京都/町田市
高校1年

16

シリーズ・特集;http://www.asahi.com/national/update/1221/TKY200512210579.html
見出し:
同級生少年を精神鑑定へ 東京・町田の高1女子殺害
メモ :
東京都町田市で都立高校1年の女子生徒(当時15)が殺害された事件で、殺人の非行事実で家裁送致された同級生の少年(16)について、東京家裁八王子支部は精神鑑定を実施することを決めた。決定は20日付。責任能力の有無と、少年の精神状態が事件にどう影響したのかを調べる。近く鑑定のために少年を鑑別所から医療機関に移す鑑定留置の手続きがとられる見通し。結果が出るまでに数カ月かかるとみられる。

21日には同支部で少年の2回目の審判が開かれ、関係者によると、家裁の裁判官と付添人の弁護士が事件に至る経緯や犯行の状況について少年に質問した。

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タリウム

朝日
2005/11/01
No .N353a051101xxx-1
静岡県
高校1年生

16

シリーズ・特集;http://www.asahi.com/national/update/1031/TKY200510310252.html
見出し:
母親の毒殺図った容疑、高1女子を逮捕 容疑は否認
メモ :
母親(47)に劇物のタリウムを摂取させて殺害しようとしたとして静岡県警三島署は2005年11月31日、同県東部の県立高1年の女子生徒(16)を殺人未遂の疑いで逮捕した。母親は意識不明の重体。生徒は「お母さんが中毒になっているのは知っていたが、自分は関係ない」と容疑を否認しているという。

調べでは、生徒は8月中旬ころから10月20日ころにかけて、自宅などで無職の母親の食事や飲み物にタリウムを混ぜて殺そうとした疑い。母親は筋力低下や呼吸障害などで意識不明の重体。

母親は8月中旬からじんましんを発疹するなど今年夏以降、徐々に体調を崩し、10月2日に入院した。生徒も母親と同様の症状で21日に入院。家族が不審に思い三島署に相談した。同署が家の中を調べたところ、生徒の部屋から容器に入ったタリウムの粉末が見つかった。

生徒は症状が回復し31日に退院したため、逮捕に踏み切った。自殺しようと自分でもタリウムを飲んだ可能性があるとみている。

関係者によると、生徒は成績がよく、化学や生物の実験などに強い興味を示し、身の回りにいる小さな動物にタリウムを飲ませていたという。毒物を使って親や会社の同僚などを殺害する場面が出てくる小説を読んでいたという。つじつまの合わない供述をすることもあり、県警は精神鑑定も検討している。

また、パソコンで克明に日記をつけており、動機解明につながる記述がないかなども同署で調べる。

県教委の浅羽浩高校教育課長は「予想もしない事件で驚いている。学校と連携をとりながら、動機などの正確な把握に努め、今後の対応を検討したい」と話している。

     ◇

《タリウム》

毒性が強く、殺鼠剤や農薬などに用いられ、インターネット上でも販売されている。体内に吸収されると、神経や視覚障害、脱毛などの中毒症状を起こし、急性中毒の場合は死亡するケースもある。東大技官が同僚にコーヒーに入れられて中毒死する事件が1991年に起きている。

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朝日
2005/11/01
No .N353a051101xxx
静岡県
高校1年生

16

シリーズ・特集;http://www.asahi.com/national/update/1101/TKY200511010420.html
見出し:
母親の容体悪化をブログに記録 殺人未遂の少女
メモ :
母親を劇物のタリウムで殺害しようとしたとして、殺人未遂の疑いで逮捕された静岡県東部の県立高校1年の女子生徒(16)とみられる人物が、母親の容体が悪化して入院するまでの経過などをブログに書き込んでいたことが2005年11月1日、静岡県警の調べでわかった。男性名で書いており、一部に想像や架空の話が含まれている可能性があるが、県警は事件の状況や動機の解明につながる手がかりになるとみて、分析している。

ブログは6月下旬から10月中旬まで続いていた。8月中旬から下旬にかけての書き込みには「眩(まぶ)しいほどに晴れ、酢酸タリウムが届きました。薬局のおじさんは医薬用外劇物の表示に気づかず、必要な書類を通すことなく渡した」とあった。タリウムの水溶液を過って指に付け、腹痛になったとの記述もある。

8月19日には「昨日から母の具合が悪いです。全身に発疹が起こり……」と書いている。9月12日には「ついにほとんど動けなくなってしまいました」。さらに10月2日に母が入院したとあり、症状が出始めた時期、入院時期ともに警察の調べと合致している。

ほかに毒物を使った動物実験の記録なども書かれていた。同級生に嫌われているとの認識や孤独感に触れた記述もある。

1日に記者会見した校長は、生徒が所属していた化学部の顧問から聞いた話として「生徒は特に薬品関係に興味をもっていたようだ」と語った。

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朝日
2005/11/02
No .N353a051102xxx
静岡県
高校1年生

16

シリーズ・特集;http://www.asahi.com/national/update/1102/TKY200511020207.html
見出し:
女子生徒、入院後も母に毒物? 購入は自宅近くの薬局で
メモ :
母親を劇物のタリウムで殺害しようとしたとして、殺人未遂の疑いで逮捕された静岡県の高校1年の女子生徒(16)が2005年10月2日に母親が入院した後も、タリウムを母親の飲食物に混ぜるなどしていた疑いのあることが静岡県警の調べでわかった。

入院後、医師団の懸命の治療にもかかわらず、母親の容体は悪化していった。医師団から相談を受けた県警が病状の推移を分析したところ、入院後も継続的にタリウムを摂取させられていた疑いが強まったという。生徒は頻繁に母親の見舞いに行っていた。

犯行に使ったとみられる酢酸タリウムは8月中旬、自宅近くの薬局で購入していた。母親の体内から検出された劇物の成分と生徒が購入したタリウムの成分は鑑定で一致している。

調べでは、タリウムを購入した際、女子生徒は薬局で所定の用紙に住所と名前などを書き込んでいた。県警は生徒が名前などを偽らずに書いたため、薬局側が不審に思わなかったとみて購入の経緯について詳しく調べている。

生徒は2日までの静岡県警の調べに対し、「自分はやっていない。私の部屋にあったものを母親が間違えて飲んだ」などと供述している。

逮捕前の任意の事情聴取には「父親はたまにお小遣いをくれる。母にはたまに怒られる」などと話していた。ただ、これまでの調べで親子関係などでトラブルがあったとの状況は浮かんでいない。

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朝日
2005/11/02
No .N353a051103xxx
静岡県
高校1年生

16

シリーズ・特集;http://www.asahi.com/national/update/1103/TKY200511020396.html
見出し:
「実験用」と薬物購入 兄の相談から発覚 高1毒殺未遂
メモ :
母親を劇物のタリウムで殺害しようとしたとして、殺人未遂の疑いで逮捕された静岡県の高校1年の女子生徒(16)が、薬局でタリウムを購入する際、「化学の実験に使う」と説明していたことが2日、静岡県警の調べでわかった。生徒は店頭で、住所や氏名を偽らずに所定の用紙に記入したといい、薬局側も不審に思わず売り渡したとみて、調べている。

生徒は「私の部屋にあったものを母親が間違えて飲んだ」などと供述、容疑を否認している。

学校関係者によると、生徒は化学部に所属、薬品関係に強い興味をもっていたという。

一方、県警は生徒の部屋から、英国で1960〜70年代にタリウムなどの劇物を使い、義母や同僚を次々と毒殺したグレアム・ヤングの生涯をつづった日本語訳の本やヤングの写真を押収した。

生徒は公開していたブログで同書について「尊敬する人の伝記」と記し、中学時代に書いた文集でも同じ趣旨の記述をしていた。県警は、生徒がこの伝記に強い影響を受けていたとみている。

ブログで生徒はタリウムを使った事件が出てくるアガサ・クリスティーの小説「蒼ざめた馬」についても触れていた。一方で「今日は三者面談だった」「野球の応援に行ってきた」などと日常の様子を日記のように記してもいた。

事件は母親の症状と生徒の行動に不審を感じた兄が、三島署に相談したことから発覚した。兄は以前から妹が猫に毒を与え、死なせていたことを知っていた。母親が入院後、病気の原因がわからないままに症状が悪化する一方だったため、相談したという。

生徒の自宅付近では猫の不審死が相次いでいるとの情報が寄せられているという。また、生徒の部屋からは、ホルマリン漬けの小動物の死骸も見つかった。女子生徒は小動物に毒物を与えるなどして、実験を繰り返していたことをブログに書き留めていた。こうした実験と、生徒が母親にタリウムを摂取させていたと見られる時期は連続しているといい、県警は双方の関係を調べている。

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朝日
2005/11/02
No .N353a051103xxx-2
静岡県
高校1年生

16

シリーズ・特集;http://www.asahi.com/national/update/1103/TKY200511020397.html
見出し:
毒殺未遂の高1女子生徒、激しい動揺見せず 容疑は否認
メモ :
母親を劇物のタリウムで殺害しようとしたとして、殺人未遂の疑いで逮捕された静岡県の高校1年の女子生徒(16)は、捜査関係者によると、取り調べに対して取り乱すこともなく、落ち着いた様子で応じ、容疑については否認を続けているという。捜査幹部は「あの年頃の少女なら、泣いたりして激しい動揺を示すのが普通だ。なぜ淡々としているのか、測りかねている」と話した。

これまでの県警の調べでは、親子間や家族内での目立ったトラブルは浮かんでいない。逮捕後も、母親に強く憎しみを抱いていることをうかがわせるような供述は出ていないといい、県警は現時点では、母親への憎しみが動機になったとはみていない。

生徒が異常なまでの関心を薬物の分野に持つようになったのは、なぜなのか。いじめで追いつめられるようなことはなかったかなど、県警は生徒の生い立ちにさかのぼって、事件の背景にあるものを探ることに捜査の重点を置く方針だ。

学校関係者によると生徒は10月中旬、通っている高校の教師に、泣きながら「母の具合が悪い」と打ち明けたという。ところがブログには「今日、先生に泣きながら母の話をして、同情をえた。人って案外簡単にだまされるものなんだと思った」と書き込んでいた。打ち明けられた教師は書き込みの内容を知り、衝撃を隠せずにいるという。

生徒はこの後の21日、自分でもタリウムを飲んで具合が悪くなり、入院した。県警は、表面的に淡々としていても、内心は計り知れないとみて、慎重に調べている。

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朝日
2005/11/07
No .N353a051107xxx
静岡県
高校1年生

16

シリーズ・特集;http://www.asahi.com/national/update/1107/TKY200511070242.html
見出し:
中学時代は文化系部活動の部長も 毒殺未遂容疑の高1
メモ :
母親を劇物のタリウムで殺害しようとしたとして、殺人未遂の疑いで逮捕された静岡県の高校1年生の女子生徒(16)は、中学校では文化部系の部活動の部長を務めるなどして、問題のない中学生活を過ごしていたという。静岡県警の調べに対し、母親に強く憎しみを抱いていることをうかがわせる供述は出ていない。生徒は容疑を否認したままだ。

県警は、母親への憎しみが動機になったとは見ていない。動機解明につながる事実がないかどうか、小中学校時代にさかのぼって生徒の生い立ちをたどる作業を続けており、学校関係者からも証言を集めている。

中学校関係者によると生徒は、絵や手芸の部活に所属。3年生では部長も務めた。昼休みには頻繁に図書室を訪れ、本を読んでいる姿を覚えている教職員や同級生がいた。読んでいた本は、「昆虫記」で有名なファーブルに関係するものなどだったという。

学力は非常に高かった。特に理科に強い関心をもち、授業後、担当の教師によく質問していた。公害問題にも興味があり、水俣病やイタイイタイ病について教師が驚くような詳しい知識をもっていたという。

リーダーシップを発揮するような目立つタイプの生徒ではなかったが、暗い雰囲気はなく、むしろ明るい印象の子供だった、と振り返る先生もいる。学校の中で友人らといっしょに、はしゃぎながら楽しそうに踊っているようなこともあったという。

中学校が把握している範囲では、いじめや家庭内の問題もいっさい浮かんだことはなかった。父母らが過度に教育熱心な余り生徒を追いつめるようなことも見受けられなかった。このため生徒やその家庭を知る教職員らは、事件を聞いて一様に驚き、意外に感じたという。

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朝日
2005/11/11
No .N353a051111xxx-1
静岡県
高校1年生

16

シリーズ・特集;http://www.asahi.com/national/update/1111/TKY200511100377.html
見出し:
「僕が入れたのだ」タリウム事件、パソコンに日記風文書
メモ :
静岡県の高校1年の女子生徒(16)が母親を劇物のタリウムで殺害しようとしたとされる殺人未遂容疑事件で、生徒のパソコンから特定の人物への薬物の投与とその影響の観察を題材とした文書が見つかっていたことがわかった。文書には母親の容体が悪化した経過と一致する記述が複数あり、静岡県警は生徒が母親にタリウムを摂取させた状況を記録していた可能性があるとみて調べている。

文書は、生徒が書いたと見られているインターネット上の書き込み「ブログ」とは異なり、生徒の自宅の部屋から押収したパソコンに残されていた。フォルダー名は「真実の口」。「僕」が「Atom」という人物に対し、薬物を指すと見られる「碧の小枝」を飲ませる内容で、日記のように日付を追って記述された形をとっている。

県警は「僕」が生徒本人、「Atom」が母親、「碧の小枝」は酢酸タリウムを表しているとみている。

文書の中で「僕」は食べ物に混ぜるなどして「Atom」に「碧の小枝」を摂取させ、「足が痛いと訴えている。当たり前だ(中略)僕が入れたのだ、試すために」などとした。「Atom」が入院した後も薬物を飲ませ続けた様子を描き、10月4日の項には、苦しむ原因を知っているが「言えないし、言わない」と記していた。

女子生徒は容疑を否認しており、文書を生徒が書いていても空想や妄想が含まれている可能性もある。しかし、例えば母親が救急車で病院に運ばれたのと同じ、「10月2日」の項に「Atomが入院した。父が呼んだ救急車で連れて行かれた」と書かれているなど、一連の文書の記述は、県警の捜査で明らかになった事実と次々に一致した。

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朝日
2005/11/11
No .N353a051111xxx-2
静岡県
高校1年生

16

シリーズ・特集;http://www.asahi.com/national/update/1111/TKY200511110184.html
見出し:
日記風文書は「自作」、一部は創作と説明 タリウム事件
メモ :
母親を劇物のタリウムで殺害しようとしたとして、殺人未遂の疑いで逮捕された静岡県の高校1年生の女子生徒(16)が、2005年11月11日までの静岡県警の調べに、自室のパソコンに残されていた日記形式の文書を自分で書いたことを認める供述を始めた。文書は、特定の人物への薬物投与とその影響の観察を題材とした内容。ただ女子生徒は「創作が混ざっている」と説明し、容疑については否認を続けているという。県警は文書の内容と、女子生徒の供述について精査している。

この文書は、女子生徒の自宅から押収したパソコンの「真実の口」と名付けられたフォルダーに残されていた。

調べに対し女子生徒はインターネット上で公開されていたブログの書き込みが、この文書の内容を張り付けたものであることなども説明。8月24日と9月14日に薬局でタリウムを購入したことも認めているという。

一方で、母親に薬物を飲ませたのかどうかなど容疑の核心に関する質問については、明確な答えをしていないという。

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朝日
2005/11/12
No .N353a051112xxx-5
静岡県
高校1年生

16

シリーズ・特集;http://www.asahi.com/national/update/1112/TKY200511110418.html
見出し:
「自分はもういない」 高1、不安定な供述 毒殺未遂事件
メモ :
母親を劇物のタリウムで殺害しようとしたとして、殺人未遂の疑いで逮捕された静岡県の高校1年生の女子生徒(16)が取り調べの中で、取調官を「おまえ」と呼んだり、自分の名前をあげて「○○はもういなくなった」と答えたりするなど、不安定な心理状態が続いていることがわかった。女子生徒は依然として容疑を否認しており、11日、勾留期間の10日間延長が認められた。

静岡県警によると、女子生徒は化学の話題など、雑談には応じるが、母親とタリウムのことなど容疑の核心について取調官が触れようとすると、突然、取調官に向かって「おまえ」と言うなど、落ち着いた態度が一変するという。

また取調官が「○○ちゃんに話を聞きたいのだけど」と、名前をあげて話しかけると、「○○はもういなくなった」と答えることもあるという。

11日の取り調べの合間には、サラリーマンが主人公のマンガ本を読むなどして過ごした。メモ用紙を求め、小さな字で何かを書いたかと思うと、細かくちぎって捨てたりすることもあったという。

また、生徒がパソコン内の文書で使っていた「碧の小枝」はタリウムを指すとみられているが、タリウムは発見された際、燃やした時の炎の色が鮮やかな緑色であることから、ギリシャ語で「緑の小枝」を意味する言葉にちなんで命名された。県警は、化学に関する知識が豊富な生徒が、命名の由来を知っていて文書に使っていたとみている。

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朝日
2005/11/12
No .N353a051112xxx-6
静岡県
高校1年生

16

シリーズ・特集;http://www.asahi.com/national/update/1112/TKY200511110421.html
見出し:
女子生徒の鑑定留置、裁判所に請求方針 毒殺未遂事件
メモ :
静岡県の高校1年生の女子生徒(16)が母親を劇物のタリウムで殺害しようとしたとして殺人未遂容疑で逮捕された事件で、捜査当局は女子生徒(16)の精神鑑定のため、2005年11月21日の勾留満期までに、鑑定留置を裁判所に請求する方針を固めた。事件が家裁に送られた後、検察側に逆送され、起訴された場合、公判で女子生徒の刑事責任能力の有無が大きな争点になると予想される。このため、早めに専門医らに鑑定させ、責任能力を見極めておくべきだと判断したと見られる。

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朝日
2005/11/14
No .N353a051114xxx-2
静岡県
高校1年生

16

シリーズ・特集;http://www.asahi.com/national/update/1114/TKY200511130170.html
見出し:
「タリウム、学校にも持っていった」 静岡毒物事件
メモ :
母親に劇物のタリウムを摂取させて殺害しようとしたとして、殺人未遂の疑いで逮捕された静岡県の高校1年生の女子生徒(16)が2005年11月13日までの静岡県警の調べに対し、「タリウムを入れた容器を持ち歩き、学校にも持っていった」と供述していることがわかった。

持ち歩いていた理由について「お守りだった」と説明している。容疑については依然、否認を続けている。

女子生徒の自室からは直径約2センチ、高さ約5センチのガラスの小瓶が約200本見つかっている。その容器にタリウムの水溶液や粉末を入れ、通っていた高校に持っていくなどしていたとみられる。

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朝日
2005/11/14
No .N353a051114xxx-4
静岡県
高校1年生

16

シリーズ・特集;
見出し:
高1女子を鑑定留置 静岡タリウム事件
メモ :
劇物のタリウムを摂取させ、母親を殺害しようとしたとして、静岡県の高校1年生の女子生徒(16)が殺人未遂の疑いで逮捕された事件で、静岡地検沼津支部は2005年11月14日、生徒の鑑定留置を沼津簡易裁判所に請求し、認められた。期間は2006年2月17日までの約3カ月間。専門医が生徒の精神状態を調べる。

生徒はタリウムを薬局で購入したことや小瓶に入れて持ち歩いていたこと、特定の人物への薬物投与とその後の観察を題材にした日記形式の文書を書き、パソコンに残していたことなどは認めているが、逮捕容疑は否認している。

取り調べに対しては、化学についての雑談などには応じるものの、タリウムを母親に飲ませたかどうかなど話題が逮捕容疑に及ぶと落ち着いた態度が一変し、自分の名前をあげて「○○はもういない」などと言いだすこともあるという。

また、日記形式の文書やそれを転載したとされるインターネット上の書き込みでは自分を「僕」と表記し、10月20日ごろに家族から犯行を疑われた直後には睡眠導入剤と見られる薬物を飲んで入院している。

一連の記述内容や生徒の態度には不可解な点も多いといい、捜査当局は精神的な病理に基づくものかどうかを専門的に調べる必要があると判断した。事件が家裁に送られた後、検察側に逆送されて起訴された場合は、公判で生徒の刑事責任能力の有無が大きな争点になることも予想され、早い段階で責任能力を見極めておくべきだという判断もあったと見られる。

鑑定留置は捜査機関の求めに応じ、裁判所が鑑定留置状を出したうえで、被告や容疑者を病院などに一定期間留置し、調べる手続き。


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朝日
2005/10/19
No .N353a051019xxx
大阪府/枚方市
中学1年生

12

シリーズ・特集;http://www.asahi.com/national/update/1019/OSK200510190036.html
見出し:
中1長男に殴られ母親死亡  「勉強しなさいと言われて」
メモ :
2005年10月19日午前10時過ぎ、大阪府枚方市のマンションの一室で、中学1年の男子生徒(12)の母親(40)が倒れているのを生徒が通う中学校の教諭らが見つけ、119番通報した。母親はすでに死亡していた。枚方署員が室内にいた男子生徒から事情を聴いたところ、「母親に勉強しなさいと言われてけんかになった。首や腹を殴った」と話したという。同署は20日、母親の遺体を司法解剖して詳しい死因を調べるとともに、児童福祉法に基づいて大阪府寝屋川子ども家庭センター(児童相談所)に通告する方針。

調べでは、男子生徒は母親と2人暮らしで、母親は食卓の近くの床にうつぶせで倒れて亡くなっていた。母親はひどくやせた状態だった。体には強く殴られた際にできる皮下出血の跡は見当たらないという。

同署は、体調が思わしくなかった母親が殴られるなどして体に変調をきたし、亡くなった可能性もあるとみている。

同署に対する男子生徒の説明では、18日夜に母親と勉強していたら眠くなり外に出るなどしていたところ、母親から「やる気がないなら出て行け」としかられて押し問答になった。母親から腹を殴られたり腕をかまれたりしたので、腹や首を数回ずつ殴ったりけったりしたという。

男子生徒は「母親は動かなくなったが、そのうち起きると思った」と話し、朝になっても動かないので東京にいる父親の携帯電話に連絡したという。

父親は昨年から単身赴任し、そのころから男子生徒が家庭内で暴れるようになった。両親は8月後半に離婚した。同署員が入ったところ、室内はかなり散乱していたという。

19日は中間テスト2日目で、入学以来、欠席したことがなかった男子生徒が無断で欠席したことを不審に思った担任教諭が午前10時前に自宅に電話した。その際、男子生徒は「体調が悪いので休みます」と答えたという。その後、父親から連絡を受けた中学校の教頭ら2人が自宅を訪ね、母親の遺体を見つけた。

中学校によると、6月から両親と担任教諭で男子生徒の家庭内暴力について話し合っていたという。

同署によると、7月25日と8月2日、男子生徒が自宅で包丁を母親に突きつけるなどしたため、同署が同センターに通告。同センターは男子生徒を施設で一時保護することを勧めたが、母親が拒み、男子生徒は自宅に戻ったという。

近所の60代の男性は「最近、午前2時ごろにベランダの窓を激しく開け閉めするような音が聞こえ、子どもが暴れているのかなと思っていた」と話し、同級生の女子生徒(12)は「やんちゃで友達も多く、成績も良かった。ここ数日変わった様子はなかった」と驚いていた。

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朝日
200.5/09/22
No .N353a050922xxx
山形県/山形市




シリーズ・特集;http://www.asahi.com/national/update/0922/TKY200509210398.html
見出し:
中3に売春強要、容疑の高2逮捕 山形・鶴岡
メモ :
女子中学生に売春させたとして、山形県警鶴岡署は2005年9月21日、山形市に住む高校2年生の男子生徒(16)を児童福祉法違反の疑いで逮捕した。

調べによると、男子生徒は4月上旬、知人の中学3年生の女子生徒(15)に「おれのために援助交際で金を稼げ」などと強要し、鶴岡市内のホテルで秋田県内の男とみだらな行為をさせた疑い。女子生徒は「好きだったので従った」などと話しているという。

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朝日
2005/01/21
No .N353a050121xxx





シリーズ・特集;
見出し:
「子どもの権利守られるか」少年法改正に異論続々
メモ :
刑事責任を問えない14歳未満の少年の事件で警察に調査権を認め、少年院への収容も可能にする少年法改正の要綱案が、法制審議会(法相の諮問機関)の専門部会で2005年1月21日夕にもまとまり、今国会に法案が提出される。部会の委員は司法の関係者や学者で構成され、これまで14歳未満の事件で調査や心のケアにかかわってきた児童福祉や医療の専門家はいない。こうした立場から「子どもの権利は守られるのか」「議論が足りない」との異論も出ている。


《警察は事件化に関心》

厚生労働省で2005年1月20日、子ども擁護の施策を検討する社会保障審議会児童部会があった。改正に子どもの権利を守る立場から意見を上げるべきだとの声が出され、21日にも法制審部会に意見を示すことを決めた。メンバーは児童福祉の研究者や医師らだ。

社保審部会の専門委員会では昨年から改正への異論が噴出した。小児医療が専門で、子どもの加害や被害に取り組んでいる国立成育医療センター(東京都世田谷区)の奥山真紀子医師は2004年10月、「低年齢だと自分から『弁護士と連絡を』とは言えない。不利ではないか」と指摘した。

10年以上にわたり児童相談所の依頼で、性的な加害行為をした少年の治療や暴力性のある子どものカウンセリングをしている。改正法では容疑のある子どもに警察官が立件に向けた質問ができるようになる。「警察官は事件化できるかどうかに関心を持つ。権利を守ったり、微妙な心理を理解して真実を引き出したりできるのだろうか」

新しい環境への順応が難しい発達障害がある子どもが、障害について知識のない大人の質問を受けてパニックを起こすケースや、愛情に恵まれずに育った子どもが、大人に気に入られるように受け答えをする例はしばしば見てきた。子どもは質問者の意図に沿った供述をしがちだという。


《専門職員の配置を》

24年間、児童福祉司として警察と協力し、問題を抱えた子どもと接してきた専門委員の才村真理・帝塚山大心理福祉学部教授(児童福祉)は「少年院で家族的な対応が可能なのか」と心配する。

触法少年は、親から虐待を受けたケースが多い。こうした子どもには家庭的な雰囲気を与え、虐待の傷をいやす必要がある。現在、14歳未満も収容している児童自立支援施設は、夫婦による専門員が家族のように運営しているところもある。少年院で収容するならば、専門職員の充実が必要だ。「保育士を配置するなど、愛着を感じられる関係を築ける環境やプログラムを用意することが急務」という。


《現状の不備、法務省強調》

法改正の必要性について法務省刑事局は、現行制度の不備を挙げる。

いまも14歳未満の事件で警察官は任意調査をしているが、少年側から「何の権限か」と指摘されることがある。児童相談所の調査だけでは「暴力団との関係など背景に踏み込んだ証拠が集められない」との声もある。14歳未満による殺人事件では、原則として被害者の司法解剖はできない。

同省は、改正後も14歳未満が少年院に送られるのは「年間数件程度」を想定している。長崎県佐世保市の小6同級生殺害事件では、家裁は加害女児について、行動の自由を制限する措置を2年間取れる決定をした。

だが、児童自立支援施設は外側に塀がないため、ほぼ一日個室に閉じこめるしかない。塀がある少年院ならば施設内では自由に動くことができるという。

刑事局は「個々に合った処遇ができるように選択肢を広げる改正であり、厳罰化ではない」と説明している。



〈少年法改正〉

12歳の少年による長崎市の幼稚園児誘拐殺害や11歳女児による長崎県佐世保市の小6同級生殺害など、低年齢による深刻な事件が相次いだことなどから、法務省は2004年9月、14歳未満の事件について警察の関与を強めるよう少年法の改正を法制審に諮問した。同法の大幅な見直しは、2000年に刑事処分の年齢の下限を16歳から14歳に引き下げた改正以来だ。

法務省の骨子案では
(1)14歳未満で罪を問えない触法少年や虞犯(ぐはん=罪を犯すおそれのある)少年の
    事件について、警察の調査権限を明確化する
(2)触法少年の事件で押収や捜索、検証などの強制的な措置もとれる
(3)14歳未満も少年院に収容できる
(4)保護観察中に順守事項に違反した場合は、少年院送致などの措置がとれる
(5)家庭裁判所が認めれば少年審判を受ける少年に国費で弁護士をつけられる
――などとなっている。

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