紹介図書の目録 |
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図書紹介 留意事項 |
書名: させられる教育 思考途絶する教師たち |
No. B318010 NDC 373.2 |
著者/出版社: 野田正彰/岩波書店 |
初版2002/06/12 \1700 |
内容:
「したい教育」を許さず、教師を徹底的に管理しようとする教育行政のもとで、そもそも教育論は成り立つのか。 「管理のツール」の具体例や、苛烈な「処分」の文言を示しながら、人間の心が壊されていく様子を報告。 「日の丸掲揚・君が代斉唱」の強制問題を入り口に、教育論義の新たな出発点をつくる。 元広島県立世羅高校校長石川敏浩校長の自殺の真相にも迫る。 第1章 日の丸・君が代に傷つく教師たち 先生と生徒の間にある壁 授業より週案 君が代神経症 ほか 第2章 命を吸って唱われる歌 広島の校長の自殺 日記は語る……君が代を望まなかった 身分差別につながるおそれ 報連相(ホーレンソー) 圧力から逃れるための嘘の報告 「人を大切にして」といって死んだ校長 暴力による平衡自殺 抑圧の書式化と処分は進む 十六人の校長の抵抗 広島県府中市 第3章 国家主義のダイナミズムに乗って 煽りあう県議と県教委 なぜこのような人が(辰野裕一教育長) 二〇年前、福岡から 起立・礼をしないと処分 強制する人々の二つの顔(高石邦男・佐藤泰典・小山孝雄) 標的となった沖縄 ココロ裁判(北九州学校ユニオン・うい) ほか 第4章 湧き起こる全体主義 ミニミニ教職員組合が続々(ユニオンらくだ・がっこうグループ、学校労働者ネットワーク・高槻) メディアが、右翼が、行政が 内心の自由 「指導」の「先祖帰り」 ほか 第5章 造られたマーケット―「指導力不足教員」 「正常」の証にされたハタ・ウタ 「指導力」とは何なのか 誰のための何のための「評価」か 精神疾患急増の陰で何が ほか 野田正彰[ノダマサアキ] 1944年、高知県生まれ。北海道大学医学部卒業。長浜赤十字病院精神科部長、神戸市外国語大学教授、京都造形芸術大学教授、京都女子大学教授を経る。専攻は比較文化精神医学。都市の文化や、現代社会に生きる人々の心の変容をテーマにフィールドワークを続ける。おもな著書に『コンピュータ新人類の研究』(文芸春秋、大宅壮一ノンフィクション賞)、『喪の途上にて』(岩波書店、講談社ノンフィクション賞)などがある |
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メモ: 君が代、日の丸、世羅高校、校長、自殺 |
書名: 学校が「愛国心」を教えるとき 基本的人権からみた国旗・国歌と教育基本法改正 |
No.B318009 NDC373.200 |
著者/出版社: 西原博史/日本評論社 |
初版2003/05/15 \1800 |
内容: 日本の国の、普通の小学校や中学校が、子どもに“マインドコントロール”を施していく場に変わってしまうとしたらどうでしょう。 “思想・良心の自由”を掘り崩していく動きは、すでに見えないところで、どんどんと進んできているのです。 あなたが、そして、あなたの子どもが、学校で心を盗まれないようにするために、何をすればいいのか?一緒に考えていきましょう。 はじめに 心どろぼう 第一章 〈思想・良心の自由〉からみえてくるもの 「強制しない」という約束/国旗・国家法、その後 a 〈思想・良心の自由〉が意味するところ 一番大切な基本的人権/一人ひとりで異なる善悪の判断/ 現代社会における良心内容の多様性/ 一人ひとりの思想・良心の尊重/基本的人権の核心にある〈思想・良心の自由〉 b 国家が個人の思想・良心を殺し始めるとき 旧解釈=思想弾圧からの自由/究極の問いとしての良心的兵役拒否/ 良心を破壊する行為強制の禁止 c 〈良心形成の自由〉にとって学校とは? 思想・良心を形成する自由の意義/イデオロギー的教化の禁止 d 国旗・国歌が思想・良心の問題になるとき 評価軸としての〈思想・良心の自由〉/国家の〈中立性〉義務と個人の権利/ 「歌う権利」・「歌わない権利」と良心的拒否権/ 典型的な〈思想・良心の自由〉問題としての国家斉唱 e 現実に進む強制 「オカシイと思うだけ……」 第二章 国旗・国歌法による「強制」 1 どこに問題があるのか a 象徴による統合 大切な集団のなかでの自分/象徴を用いて一体感を得させる仕組み/ 国旗を振って国歌を歌う一体感 b 国旗・国歌が存在することと人権 〈囚われの聴衆〉としてシンボルに接するとき/ 国民の支持に依存する民主主義国家のなかで 象徴をめぐる権利問題と政治的問題/天皇イデオロギーの反憲法的性格? c 国旗・国歌法のねらい 定義法としての国旗・国家法/学習指導要領による国旗・国歌指導の要求/ 教師の運動を排除する手段/コンフォーミズムにおける〈踏絵〉 d 「強制」されないことの意味 強制は許されない/学校における国旗・国歌指導の根拠と限界/参加の自発性の保障 e 教師の立場の問題 教師の微妙な立場 場面@:授業における教師の専門的裁量と国旗・国歌 場面A:学校内部での教師個人の〈思想・良心の自由〉 場面B:子どもの人権を保護する教師の義務 人権・主権・抵抗権 2 この事態を招いた背景 a 突然の嵐の謎 ターゲットにされ始めた子ども b 構造改革の遠心力 豊かさを保障できなくなった国家/グローバリゼーションにおける神話の崩壊/ 新たな正当性としての〈安全〉/〈安全〉に関わる〈少年犯罪〉/ 新しい地平における古い道具立て/時代と戦略のミスマッチ c 受け皿としての〈公共性渇望論〉 一つの勢力としての教育勅語復活論/新たな〈公共性渇望論〉/ 「戦争に行きますか?それとも、日本人をやめますか?」/ 〈公〉のシンボル「日の丸・君が代」 d 強制による公共性意識の形容矛盾 個人の道徳、社会の道徳、国家の道徳/なぜ〈公=国家か?/ 責任と主体性を得させる道 e パンドラの箱としての国旗・国歌法 国旗・国歌の強制による違和感/手元に残る希望/希望をつかむために 第三章 国旗・国歌の強制を排除するために 1 儀式における「強制」排除の闘い a 暴力と抵抗のせめぎ合い 無理を通すための力/せめぎ合い b 〈国旗国歌法体制〉の現実 実施率レベルの敗北/〈良心の自由〉の季節/危険視される拒否権伝達/ 強制のなかの教師/最小限の消極的抵抗 c 北九州ココロ裁判 「心を込めて歌え」との命令/福岡県弁護士会による警告書/教師の人権論の危険性/ 子どもを守るための不起立/教師の人権論の限界/追いつめられた子どもと教師/ 抗命義務 d 不実施校長の法令違反処分 学習指導要領を具体化する権限の独立/二〇〇〇年四月広島県府中市/ 学習指導要領に基づく法的義務?/〈大綱的基準〉としての法的意義/ 国旗・国歌条項の開かれた性格 e 悲観と楽観の狭間で 教師の中立性を侵すピースリボン?/存在する〈理性の府〉/将来に向けて 2 思考素材を提供する授業を求めて a 〈思想・良心の自由〉を引き受ける覚悟 〈良心の自由〉論が欠落していた理由/市民的勇気からの自由としての沈黙の自由/ 「真理」を伝達する教師の権利としての〈国民の教育権〉/ 権利としての剣道実技受講拒否/〈公教育〉拒否権の限界/ 子どもと親の無権利状態/国旗・国歌法の制定と土俵の転換 b 授業のなかにおける〈良心の自由〉の尊重 授業への浸透と国旗・国歌指導の目的/自己省察の素材提供としての国旗・国歌/ 誤解/教師の職務上の裁量と、その限界/両方向におけるイデオロギー的教化の禁止 c 授業における国旗・国歌の取り扱いによる処分 マインドコントロールと教育行政/人権としての教師の〈教育の自由〉?/ 職務権限の独立性と裁量/教師の第一次判断権の原則的優越/ コントロールの手がかりとしての〈中立性〉/ 処分によるコントロールから救済の発想へ/自己省察を求める授業と、そのコントロール d 自分で考えるための教育に向けて 自分で考えさせる教育/信条に関わる問題の回避による解決/ 考えさせることによる解決/思想・良心形成の支援者としての親/ 子どもの良心形成に対する親の責任/別の選択肢としての学校による人格的統制 第四章 教育基本法「改正」論を考える 1 どこに問題があるのか a 教育基本法がある理由と変える理由 「改正」を目指す動き/「あってはならない教育」/「あってはならない」道具的子ども観/ 制定当時と時代が違う? b 見直しの必要を唱える中教審 近時の教育政策との連動/重点としての〈能力主義〉と〈愛国主義〉 c 〈能力主義〉で変わるもの 「個性に応じた能力の伸長」/〈結果の平等〉を目指す教育の克服/ 九〇年代教育改革の光と陰/教育における競争主義の痛み/ 親の因果が子に報い/失われた一人ひとりの能力伸長という視点 d 争点としての〈愛国主義教育体制〉 「公共性」と「国民性」/不十分な主権者としての責任意識/ 思想の自由を超越する「国民統合の価値観」/国旗・国歌法からの連続性/ 〈思想・良心の自由〉の突破/国歌によるマインドコントロール/押し寄せる洗脳機械 e 改革路線の矛盾から見えてくるもの 合理的政策セット?/責任=自由の理念/強制=服従の理念/ 負担を担える市民と「愛国心」/教育の階層分化という落とし穴/ 市民社会の成熟度に対する最後の試金石 2 恐怖のシナリオ「日本人としての自覚」 a 気づかれなかった問題 静かな始まり/評価項目になった「愛国心」と「日本人としての自覚」/ 決断は独り歩きする/教育基本法「改正」論との必然的関連性 b 「愛国心」の直接的な強制 「国家至上主義となってはならない」?/正しい「愛国心」の在り方に関する決定権/ 成績評価という「強制」/評価=強制=侵害/学校が「洗脳機関」になることの意味 c 強制される「日本人としての自覚」 教える側が決める「愛国心」や「日本人としての自覚」の内容/「平和」問題の深刻さ/ 逸脱を許さぬ「日本人としての自覚」/日本人としての自覚」をもたせる教師 d 作動メカニズムとしての〈能力主義〉 学校での洗脳を許さない市民社会?/家庭内コミュニケーションの分断/ 自発的な同意のメカニズム/ もう一度:決断は独り歩きする/「愛国心」とい言葉の「誤解」?/問われているもの 第五章 いま〈公教育〉を問い直す 1 ナショナリズム教育の罠 a 〈公教育〉=民主主義の課題か人権の課題か? 「愛国心」教育を取り巻く枠組み/民主主義者にとっての「愛国心」/ 自由と民主主義の綱引き b 〈公教育〉の「公民養成機能」 「自分の存在は国家の一部」/〈一般意思〉の担い手を求めて/ 〈公教育〉の〈民主的統合機能〉/ナショナリズムへの反省 c 日本の戦後教育論における〈民主的統合機能〉 教育基本法の目的は民主主義的な思想注入?/「期待される人間像」の国定/ 多数決による教育内容の決定/対抗理論としての〈主権者教育〉論/ 国民の「主権的権利」としての教育内容決定/主権的権利を構成することの限界 d 同一化する対象は何? 「市民」である前に「人間」/ネイションの教育力/教育に関われる国家の適格性/ 愛される国づくり/低くなる国境 e 個人の精神の自律 多数意思の偏向/〈公教育〉が責任を担う知識伝達/ 民主的精神の強制を断念することによる民主主義の育成 2 公立学校の役割を問い直す a 「能力」の相対性と〈公教育〉の機能 「能力の伸長」という目標/「能力」という言葉の相対性/ 「学校化」された社会における学校の選別機能/ 両刃の剣としての〈教育を受ける権利〉 b 〈内発的な発達する力〉の理論とその限界 学習権の理論/すべての子どもの理性的能力は等しい?/ さまざまな能力はすべて等価?/ プロセスとしての学習過程の価値 c 「二一世紀を切り拓くたくましい日本人」たる能力? 能力としての有用性?/「能力」の発掘を目指さない〈能力主義〉/階層別の教育目標/ たくましくない日本人の末路? d 教育の機会均等と〈公教育〉の存在理由 〈機会の平等〉の保障/〈公教育〉が「公」教育であることの意味/ 人格教育における目標設定の〈私事〉性/ 教育の受けての主体性に向けて 3 二一世紀の子どもたちのために a 必要なコミュニケーション 学校から逃げても/今あるものを守るために/周囲の人々と共有していくべきこと/ 疑心暗鬼を乗り越えて/さまざまな立場から b 新しい学校のあり方を目指して 守りの発想にとどまらずに/〈思想・良心の自由〉を尊重できる学校を目指して 補 国旗・国歌訴訟から――裁判所等に提出した鑑定意見書 鑑定意見書1 国旗・国歌を取り扱った家庭科の授業内容が法的に訓告理由となり得るか? [二〇〇二年一月一七日 東京地方裁判書 八王子支部] 鑑定意見書2 国歌斉唱指導の不実施を理由とした市立小中学校校長に対する市教育委員会の 内申なき戒告処分は適法か? [二〇〇二年八月二八日 広島県人事委員会] 資料1 教育基本法 資料2 新しい時代にふさわしい教育基本法と教育振興基本計画の在り方について (中央教育審議会 答申の概要) あとがき 西原博史[ニシハラヒロシ] 1958年生まれ。1983年早稲田大学法学部卒業。早稲田大学大学院法学研究科を経て現在、早稲田大学社会科学部教授。博士(法学)早稲田大学。専攻、憲法学 |
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メモ: 日の丸、国旗、君が代、国歌 西原氏のサイト紹介はこちらから |
書名: 岩波ブックレット〈NO.171〉 学校と日の丸・君が代 |
No.B318002 |
著者・出版社: 山住正己/岩波書店 |
NDC373.200 |
内容: 学校行事の主人公は、子どもたち自身だ。 1989年3月、小・中・高校の学習指導要領が、日の丸・君が代の掲揚・斉唱を「望ましい」から「指導する」に改訂された。何人もの教職員や父母が反対し、校長は悩む。 日の丸・君が代の百年の歴史を、もういちど史実をもとにふり返り、近隣アジア諸国の受けとめ方、ドイツ・イタリアとも比較する。 子どもが主人公の卒業式を 歴史のなかの日の丸・君が代 子どもと日の丸・君が代 思想・良心の自由の尊重を |
メモ: |
書名: 岩波ブックレット〈NO.187〉 日の丸・君が代の成り立ち |
No.B318003 |
著者・出版社: 暉峻康隆/岩波書店 |
NDC288.900 |
内容: 日の丸・君が代騒動の顛末 「日の丸」の原点 「日の丸」日本の総船印となる 「日の丸」掲揚の幕府軍艦第一号 国旗といえど船印 「君が代」の成り立ち 「君」と「君が代」の本義 「君が代」作曲のいきさつ |
メモ: |
書名: 岩波ブックレット〈NO.189〉 世界の国旗と国歌 |
No.B318004 |
著者・出版社: 教科書問題を考える市民の会/岩波書店 |
NDC |
内容: 日の丸・君が代が学校で強制されようとしている今、他の国ぐにではどうなっているのだろうと、素朴な疑問を抱いた市民たちが、各国大使館を訪ね歩いた。 国旗・国歌の実物は? 由来や法規、学校での扱いは? 数10カ国から得た回答を一覧にした貴重でユニークな資料。 |
メモ: |
書名: 岩波新書 日の丸・君が代の戦後史 |
No.B318005 |
著者・出版社: 田中伸尚 /岩波書店 |
NDC288.900 |
内容: 第一章 占領下の「日の丸」「君が代」 1945〜1949 1 「日の丸」への曖昧さ 2 「君が代」への軋み 3 天皇の新しい舞台 ほか 第二章 再定着化をめぐる攻防 1950〜1957 1 右傾化と天野発言 2 <緑の山河>誕生物語 3 「日の丸」「君が代」問題の形成 第三章 押し出された「日の丸」「君が代」 1958〜1968 1 学習指導要領への登場 2 高度経済成長の社会変容 3 薄らぐ抵抗感 第四章 共生と抵抗の狭間で 1969〜1981 1 「まわれ右」事件 2 法制化と処分のはじまり 3 「君が代」から「国家」へ 4 ジャズ風「君が代」演奏事件 第五章 裏切られた沖縄 1982〜1988 1 狙い撃ちされた沖縄 2 抵抗と復帰のシンボル 第六章 義務化と抵抗 1989〜1998 1 新指導要領での義務化 2 少数者への想像力 京都・「君が代」訴訟 3 「日の丸」「君が代」のない街 国立市民のとりくみ 4 内心の自由をとり戻す闘い 北九州・ココロ裁判 第七章 法制化へ 1999年 1 法制化の発端 2 原因とされた広島 3 論議の中で明らかになったこと 終章 若い世代は考える 1 海外体験子女の疑問 2 「日の丸」「君が代」を語る 付表・参考文献・資料 |
メモ: 君が代 日の丸 法制化 処分 |