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ジェンダーに「気付く」大切さ

 かなり前のことだが、友人からこんなクイズを出されて答えが分からなかったことがある。「男の子と父親が車に乗っていて事故に遭った。病院で男の子を見た医師が『私の息子だ!』と叫んだ。間違いなく実の息子だとすると、一体どういうことか」

 答えは、「医師は母親だった」。医師が男性だと思い込んでいると、正解が見つけられないことになる。

 学校の先生が受ける研修でジェンダー(社会的、文化的に形成された性役割)の問題に取り組む様子を取材した。学校現場でも、表立ってはいなくても「男子はこう、女子はこういうもの」という意識がまだ残っている。そんな中で、子どもたちに教える前にまず教員自身がジェンダーについて意識しようとする姿勢が新鮮だった。
 新聞記事の中にも、特に性別は関係ないのに「女性弁護士」「女性研究者」などとあり、違和感を覚えることが少なくない。一方で、取材先で管理職が女性だと、ふと意外に思ったりすることがあるのも事実だ。無意識にある固定観念は自覚しにくい。

 以前、富山市の中学校の給食で、男子のパンの量が女子より多い状態が長年続いていると報じられていた。

 同じような体験をしたことがある。ランチを食べに入った店で、同じメニューなのに隣の男性の方が明らかにご飯の量が多い。ご飯はお代わり自由だが、なんとなく「お代わりください」のひとことを躊躇(ちゅうちょ)した。

 まずは、ジェンダーの問題に「気付く」こと。その大切さと難しさを改めて痛感した。(芳)

(6/25)