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高校3年生の性交経験率は男女とも約4割、5年前に比べて10代の人工妊娠中絶は7割増え、性感染症も急増。10代の性行動の変化は、厚生労働省の調査などで明らかだ。転機は95年ごろ。女子高生の援助交際やテレクラが話題になり、性に対する意識が変わったのではないか、と専門家はみている。
東京都幼・小・中・高性教育研究会が99年に調査した、都内の高校3年生の性交経験率は男子37.8%、女子39%。前回の96年より男子で9.2ポイント、女子で5ポイント上昇。今回も女子が男子を上回った=グラフ上。初体験の時期は男女とも「高校1年」が最も多い。
避妊については、「初体験で実行した」高校生は96年は男女とも半数を超えたが、99年は4割台に。2回目以降「いつも避妊する」との回答は99年で男子27%、女子23%。「いつもしない」が男女とも約2割を占めた。
避妊に対する意識の低さは中絶件数に表れている。
厚生労働省の母体保護統計によると、20歳未満の中絶は96年から増え続け、00年は過去最高の4万4477件。ここ3年は2けたの伸びで、14年間減り続けてきた全体数を99年に増加に転じさせた=同中。15〜19歳の女子人口1000人当たりの中絶率は00年は12.1人。95年のほぼ倍になった。
性感染症も急増中だ。
同省などが行う医療機関の定点調査によると、15〜24歳の性器クラミジアの患者数は、1医療機関当たり00年は男子6.3人、女子12.8人。95年に比べ男子は約2倍、女子は約3倍に急増。淋(りん)病も95年から増えている=同下。
クラミジアは最も多い性感染症で、多くは自覚症状がない。放置すると男子は尿道炎、女子は最悪の場合には不妊症などを引き起こす恐れがある。 東京都予防医学協会は東京産婦人科医会の協力で毎年、産婦人科を訪れた女性を対象にクラミジアの検出率を調べている。
00年度では、風俗関係で働く女性のクラミジア検出率は17%だったのに対し、学生は25%。15〜19歳の29%が感染していたという。
日本家族計画協会クリニックの北村邦夫所長は「援助交際やテレクラが話題になり、女の子の性行動が活発化した面はあるが、問題は男の子。女の子ほどには性教育を受けていない。避妊を男任せにする女の子の意識も感染症や中絶を招いている」と話す。
(09/09)
<連載・つないだ手は―10代の性>
(1)「産みたい」。母の平手が飛んだ