読者からの反響200通
思春期の性を親との関係から探った連載「つないだ手は 10代の性」に、読者から約200通の投稿が寄せられた。大半は同世代からで、自分の体験や感じたことを携帯メールなどで送っていただいた。親世代からは奔放ともとれる行動への苦言や親子が向き合うことの大切さを訴える声も。投稿の一部を紹介する。
●深く愛せない
約4年で30人近くとつき合った17歳の女の子(連載(3))。寂しさから彼氏をつくり、深く愛せない自分が嫌になる。この話に共感した女の子は多かった。
福岡市 高校2年女子(17) 自然と涙が出た。学校の家庭科の先生は記事を読んで「信じられない」って言った。だけど、この女の子はセックスがしたくて30人とつき合ったんじゃない。大切にされたい、自分にはこの人がいるから大丈夫みたいな安心がほしかったのだと思う。
私は一番初めの彼氏が本気で好きだった。だけど、会えば体の関係だけ。3カ月で別れたけど、その後の人とも、これ以上好きになると、自分が痛い目をみるって抑えてしまう。本気で人を深く愛せない。
横浜市 自営業土田由紀さん(46) 寂しさはだれの心にも宿る。それを慰め、温めてくれるものは家庭なのだと思う。子どもを抱きしめ、心を大切にしてあげたなら、気持ちが彼氏の方に行ってしまうことはないだろう。一番大切にしなければならないのは自分であると気付くはずだから。私たち親の問題であると痛切に思った。
●妊娠と中絶
両親のけんかが絶えなかった17歳の女の子(連載(1))。高校1年の時に、思いがけず、彼の子を妊娠したが……。
中絶に関する投稿も目立った。
東京都 大学2年女子(19) 家族の前で読めなかった。私自身、中絶の経験があるから。家族はだれも知らない。
高校時代、母は彼との手紙を無断で読んだり、彼からの電話を取り次がなかったりした。以来、母とは心を開かない関係に。父はそんな状況を見て見ぬふり。
妊娠に気付いた時、産みたいと思った。今の家族は私にとって何の意味もない。でも一つだけ心に引っかかっていた不安。「今の家族を愛せない自分に新しい家族を愛せるのか」
中絶は一生、心にのしかかるだろう。でも、あの日の私がどれだけ未熟だったかも見えてきた。
東京都 短大1年女子(18) 生理がとまらず、昨年、産婦人科に行った。「性感染症の検査もしておこうか」。先生に勧められて受けたら、クラミジアにかかっていた。ショック。何で私が。彼以外とはつき合ったことないのに。
結局、彼が前につき合っていた女の子からの「ピンポン感染」だった。彼はマジで悪いことしたって、責めると泣きそうだった。
病気を経験して、妊娠とかを考えるようになった。「ゴムつけてるよ」。友だちに言うと驚く。今はつけないのが普通。妊娠の危険を知らない人が多い。
さらに、ピルも飲み始め、4カ月がたつ。夜11時になると彼から携帯に電話がくる。「もう薬飲んだ?」。毎晩、飲み忘れないように。「お前だけの問題じゃないし」。3カ月9000円の薬代も、お互い出し合っている。
●親子で議論
連載を話題にした家庭もあった。
大阪府の主婦巴和代さん(41) シングルマザーを選んだ17歳の女の子の話(連載(5))で、高校2年の娘は「へぇー、いいなあ」。すぐさま問い返した。「あなたもまだ17。子どもが大きくなるまで親としての責任がもてる?」と。
子育ては楽しみも大きいけれど、不安もある。思うようにならないことのほうがはるかに多い。「都合よく考えて生きていけるほど甘くないよ」「お母さんは悪く考えすぎや」。娘は猛然と反論した。
ものわかりのいい大人でいいんだろうか。私はいつも思う。嫌われてももっと向き合って、本気で言い合える関係をつくらなければ。本当に大切に思うから言い続ける。そんな姿勢が、社会からもどんどん失われている気がする。
(09/26)
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