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N163  インターセックス(半陰陽)
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記事紹介の留意事項






























読売
2001/04/28
朝刊 24
No .N163y010428m24




シリーズ・特集;医療ルネッサンス2596回/病院を変えよう/読者の体験からU
見出し:
半陰陽℃。療で屈辱感
メモ :
研究や教育も担う大学病院は、同変わるべきか。2万人に1人という先天疾患を持つ女性の手紙をそのまま紹介する。

私は27歳のフリーターで「先天性副腎過形成症」で生まれました。副腎皮質ホルモンに関る酵素に欠陥があるため、性器の形態や機能に異常があり、俗に半陰陽≠ニ呼ばれています。

10歳の時。人より成長が早く、体は現在と同じ大人になっていました。処置室に入ると、10数人もの医師と看護婦がいました。「服脱いで寝て」。とまどっていると「パンツも」と冷たく言われました。

大勢の前で足を開き、男性医師の曲がった針金を挿入されました。あちこちに刺さり激痛が何度も走りました。いつ終わるともわからない恐怖と苦痛。男性医師たちのニヤついた顔。交代で足の間に顔を近づけ、そのたびにリーダーが器具を動かし説明します。優しい言葉の一つもなく、医師たちが去った後、泣きながらパンツをはきました。

診察といえば、性器を見せて、触られ、時には写真を撮られ。恐怖と屈辱の繰り返し。「私の身体が珍しいから人が集まる」といつしか劣等感の固まりになってしまいました。

病院はとても嫌な場所ですが、25歳の時、16歳の手術以来9年ぶりに受診しました。自分に自信を持ちたいし、恋愛もしたい。できれば結婚も子供も産めたらと思ったからです。

回診で教授は主治医に「女性に見えるけど」「結婚してるの」と無神経なことを平気で尋ねます。大部屋なので、回りの耳と目があり大変な苦痛でした。病院で自分を守ることにエネルギーを使うとは。

昔は小児科でしたが、今は内分泌、婦人科、形成外科の受診が必要でした。各科を回ると「なぜ受診したか」「性行為の経験はあるか」と同じことを何度も聞かれます。カーテンの向こうにはたくさんの患者さんが待っているのです。

内科で薬を処方し、形成外科で手術、婦人科の治療も。それぞれの治療が終われば知らん顔。退院後、精神的にぼろぼろになって、精神科を受診しました。診断名は心的外傷後ストレス障害(PTSD)でした。

治療と我慢しましたが、あれは性的虐待ではないでしょうか。私と同じ目に会っている子供がいたら、一生残るような傷を受ける前に救ってあげたい、同じ病気の人と話がしたい。


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